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【特別レポート】日本『été』と香港『TATE』の気鋭女性シェフ二人による、国内初のコラボレーションディナー!

2019年1月30日、渋谷【TRUNK(HOTEL) /トランクホテル】にて、東京『été (エテ)』と香港『TATE Dining Room and Bar(テイト ダイニングルーム&バー)』のコラボレーションディナーが開催された。二人の女性オーナーシェフそれぞれのシグネチャーディッシュが組み込まれた特別コースを愉しむ、一夜限定のスペシャルなイベントであった。

 

Contents
1.世界に向けて華々しく活躍する、日本と香港の気鋭女性シェフ二人
2.コラボレーションディナー全貌
3.コラボレーションイベントの企画サポートについて

世界に向けて華々しく活躍する、日本と香港の気鋭女性シェフ二人

 

『été(エテ)』庄司夏子オーナーシェフ

東京『été(エテ)』のオーナーシェフ。駒場学園高等学校食物調理科を卒業後、『ル・ジュー・ドゥ・ラシエット』、『フロリレージュ』(現在二つ星、「アジアのベストレストラン50」3位)の川手シェフの二番手として経験を積み、『シェラトン都ホテル東京』にてサーヴィスを学ぶ。その後、ケータリングや出張料理人としての仕事を経て、24歳で独立。オリジナルケーキ「フルール・ド・エテ」が評判を呼び、2015年7月都内某所に、住所非公開・完全紹介制のフレンチレストラン『été(エテ)』をオープンした。現在は、ファッションブランドとコラボしたオリジナルケーキ作製や、海外イベントへの参加など、世界から注目を集めている。

『TATE Dining Room and Bar(テイト ダイニングルーム&バー)』
ヴィッキー・ラウ(Vicky Lau)オーナーシェフ

香港『TATE Dining Room and Bar(テイト ダイニングルーム&バー)』のオーナーシェフ。長年クリエイティブ・ディレクターを務めたあと、料理教育機関「ル・コンド・ブルー」に入学し、料理関連ビジネスで有効な技術力の証明証「グラン・ディプロム」を取得。食の世界へ転身後、香港の星付きレストランで経験を積み、2012年に『テイト ダイニングルーム&バー』をオープン。培ったデザインスキルを反映させ、フランス料理とアジア料理を組み合わせた、独自の世界観で話題を呼んでいる。世界的グルメガイドブック「香港・マカオ版」では、2013年から連続して一つ星を獲得。「アジアのベストレストラン50」の部門賞「最優秀女性シェフ」にも選ばれている。

コラボレーションディナー全貌

今回の会場となった、東京・渋谷【TRUNK(HOTEL)】のメインダイニング『TRUNK(KITCHEN)トランクキッチン』は、一軒家にゲストを招き入れるというデザインコンセプトの元、日本の食文化が多様に交錯する“東京らしさ”を表現したレストラン。ライブ感のあるオープンキッチンからは、二人のシェフと多くの料理人たちが錯綜し、息を合わせ、一皿の料理を完成させていく情熱が溢れ出していた。

一夜限りのディナーは二部構成。コース料理とアルコールペアリングを含み、料金は一人50,000円(税込)。日本と香港それぞれを代表する女性シェフの共演とあって、予約受付開始と同時に全国の食通たちから予約が殺到した。予約はポケットコンシェルジュ(会員登録無料)経由のみ。

コース料理では、二人のシェフのシグネチャーディッシュが交互に振舞われた。出汁のうま味を引き出す和のニュアンス、スパイスや調味料を効かせた中国のエッセンスなど、二人のシェフの独自性が際立つそれぞれの料理は、女性らしい繊細さとチャーミングさで華やいでいた。

TACO ROLL:いわしのロール、タコススタイル(写真左)
『été(エテ)』庄司夏子 シェフ

CHINESE YAM:キャビアの花が咲くシグネチャーな一皿(写真右)
『TATE』ヴィッキー・ラウ シェフ

CRISPY AMADAI:甘鯛のパリパリ鱗焼き、ホワイトアスパラガスのコンソメ(写真左)
『été(エテ)』庄司夏子 シェフ

GUINEA FOWL:国産ホロホロ鳥、四川のエッセンス(写真右)
『TATE』ヴィッキー・ラウ シェフ

そして最後に、舞台はメインダイニングからテラス席へと転換。『été(エテ)』庄司夏子シェフのオリジナルケーキ「フルール・ド・エテ」がテーブルを埋め尽くす演出で、宴はクライマックスを迎えた。テーマは、『蜂が寄り添うローズガーデン』。完全予約制・数量限定販売の幻とも言える「フルール・ド・エテ」の贅沢な登場に、ゲストは感嘆の声を漏らした。

コラボレーションイベントの企画サポートについて

近年、シェフたちのコラボレーションイベントは増えている。世界中のシェフ同士が、国を越えジャンルを超え、お互いを刺激し合いながら新しいことやワクワクすることに挑戦しているのだ。この稀有な機会に、同じく胸を弾ませているのが、新たな食との出逢いを待ち望む世界のフーディたち。「アジアのベストレストラン50」にみるように、シェフたちの交流が食の世界を広げ、世界の食をボーダーレスなものにしている。

しかし、こうしたコラボレーションイベントの課題として、レストラン側の人員不足や費用面などが挙げられる。ポケットコンシェルジュではこれまで、日本酒ペアリングのイベントや、海外で活躍する日本人シェフの凱旋イベントなどを企画サポートしてきたが、今後は一層、料理人がのびのびと、より魅力的なイベントに挑戦することができるよう、彼らの可能性を広げるサポートを全力でおこなっていく。料理の作り手と食べ手、その両者が一緒になって食を愉しむことのできるコラボレーションイベントの影響力は、世界に波及していくことだろう。

【取材・撮影・文】濵本亜沙子

【コラボレーションイベントにご興味のある料理人・レストラン関係者様へ】
イベント企画やシェフの誘致、集客PRなどを、ポケットコンシェルジュが最大限サポートいたします。開催規模や費用などについて、お気軽にご相談ください。