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鮨の奥深さに感嘆して鮨職人の仕事を尊敬する
@gyogyogyo09による
オススメの鮨レストラン10選

自分で発掘した美味しい店が、人気店になっていく喜び

職業はIT系のフリーランス、趣味はゴルフ。最近は、有名店や予約の取れない店を巡ることが世間ではもてはやされているが、それよりも、まだ日の目を見ていなくて、自分で探して美味いと思った店が人気店になっていくことに喜びを感じている。

鮨を食べ始めたきっかけ

もともとラーメンが大好きで、ラーメンを食べ歩いていたら血液がドロドロになってしまい、医者から、「食生活を見直しなさい」と言われてしまった。そこで、ランチタイムに銀座界隈を散策するようになり、銀座なら鮨だろうと思って鮨を食べ始めたのがきっかけ。
鮨に対する想い

想うところは2つ。一つは、食べ歩きを始める前は、「鮨は切り身を酢飯のシャリ玉に乗せるだけだろうと思っていたが、酢の〆方や包丁の入れ方、出汁の取り方など、食べれば食べるほど、その技法の奥深さに感嘆する。そしてもう一つは、鮨職人の仕事ぶりに思いを馳せること。私自身、朝、豊洲市場を見て回ることがあるが、職人は毎朝早くから市場に行って、夜遅くまで営業して、最高の一貫を提供しようとしている。その真摯な姿勢に頭が下がる。

写真は@gyogyogyo09氏より提供

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宇田津 鮨
中目黒の路地裏に佇む、アーティスティックな鮨店

“アートギャラリーの中にある鮨屋”をコンセプトに、国内外の有名アーティストによる絵画があちこちに飾られた空間の中で、銀座や西麻布の鮨店で研鑽を積んだ大将・宇田津 久(うだつ ひさし)氏が鮨を握る。伝統的な握りを基本とし、酢飯は、赤酢1種類と米酢2種類を合わせたものと、赤酢1種類、米酢1種類を合わせたものの2種類を使い分け、米は東京・国立の契約農家から仕入れるキヌヒカリを使用。




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中目黒エリアにオープンした超新星。大将の宇田津さんは、銀座『鮨一』や西麻布『鮨十』などで経験を積む。文字通り鮨の一から十までの研鑽を積んで、満を持して自分の名前を冠したお店をオープン。店内はアートギャラリーのようで、昼時に訪れても、異空間の世界に入りこめる。感性が研ぎ澄まされる空間でいただく鮨は、大将の腕によるところはもちろんだが、鮨を五感で味わう大切さを改めて認識させてくれる。野菜巻きや鮪のカマトロ炙りの握りはぜひおさえておきたいところ。

  

宇田津 鮨

鮨 竜介
老舗で培った技術と経験による、いま食すべき「楽しい鮨」

料理はおまかせのみ。まずは、久兵衛時代に培った技術を生かした、丁寧な仕事が光る料理から始まる。日本食では珍しいトリュフやキャビアを使い、バリエーション豊かなつまみでゲストの心をつかむ。そして、握りではネタに合わせてシャリを赤酢と白酢で使い分け、全国から仕入れる最高の食材を極上の鮨に仕上げていく。




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個人的に2015年は鮨屋の当たり年だと思っている。『日本橋蛎殻町すぎた』、銀座『鮨あらい』、銀座『鮨鈴木』、そしてこの『鮨竜介』。錚々たる名店がオープンした。『鮨竜介』に伺ったらぜひいただきたいのは、やはりウニ。特に豊洲市場に並んでいる「はだて」や「東沢」といったトップブランドのムラサキウニの、その日の一番札、二番札にこだわって仕入れている。量ではなく質を求め、とりわけ日本で一、二を争うほどの良質なウニを食べるなら、ここは外せない。また、ヒラメ(季節によりカレイ)にトリュフ(季節により白トリュフ)を振りかけた一皿もぜひ食べていただきたい。白身のうま味を、トリュフとトリュフ塩がうまく引き出してくれる(いずれもランチタイム別注可能)。コース途中に出てくる変化球のコロッケも嬉しい。

  

鮨 竜介

すし 佐竹
銀座8丁目、シャリ自慢の極上寿司を味わう8席だけの特等席

2種類の赤酢をあわせたこだわりのシャリには、山形の「つやひめ」を使用し、ネタは毎日市場にて仕入れた最上の魚。まだシャリから湯気の出るうちに握られるのは、意外にも「まぐろ」から。アツアツの酢飯は、不思議と赤身に合う。自然に温度が下がってパラパラになると、今度は光りものにぴったりに。 米の温度にあわせてネタを出す、そんな佐竹流のうまさには驚きが満ちている。吉田商店の青とび海苔を使った、香り立つ巻物もぜひ味わいたい。




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2016年8月オープンの『すし佐竹』。この店の特徴は何といっても、温度の高いシャリ(酢飯)と、鮪のトロを合わせた握り。温かい(というか熱い)シャリを脂の乗った魚と合わせることで、魚の脂が融点を迎え、シャリに染み出てきて、そのうま味が口の中で昇華する。飯台のシャリが冷めていくにつれて、徐々に脂のないネタ(鮨ダネ)へ移行していくので、シャリの温度とネタのバランスをうまくとる献立を常に心掛けている。オープンして最初の1年は閑古鳥が鳴くことも珍しくない不遇の時期を過ごしてきたが、今では一流の人気店に。これは単に、大将の鮨が美味しくなったからだけではなく、時代がようやく彼の鮨に追いついてきた証拠とも言えるだろう。

  

すし 佐竹

鮨和魂 東京
二つ星の味を継承する江戸前鮨を、ラグジュアリーホテルで

料理は「おまかせコース」のみ。季節のおつまみ、店主のおまかせ握りとつづく。厳選された食材は、増田氏と山口料理長が豊洲市場から仕入れて来る。鮨の味わいを大きく左右する酢飯は、米粒の輪郭がはっきりと分かり、〝米が張っている〟状態で提供する為、お客様に出すタイミングを逆算して羽釜で炊き上げる。




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表参道『鮨ます田』が2019年9月に閉店して、増田さんのお鮨が食べられなくなったと思いきや、増田さんが手がける『鮨和魂』で『鮨ます田』の味が堪能できる。増田さん本人も時折握られるそうだが、この店の看板、料理長の山口さんや、二番手の石田さんの握る鮨も、見た目にも美しく味もうまい。これは『鮨ます田』のクオリティはもちろん、ひいては『すきやばし次郎』の流れからくる、これぞ「鮨の本流、王道」という鮨を体現できているからだろう。場所はザ・ペニンシュラ東京の4階という立地。正直私は、「ホテルに店子で入っている鮨屋はいまひとつ」という先入観があったけれど、それを見事に払拭してくれる美味しい鮨を提供してくれる。ザ・ペニンシュラ東京なら、ビジネスにもデートにも使え、しかも美味しい。こんな美味しい鮨を食べて、もしビジネスや恋愛がうまくいかなかったら、それはもはや鮨のせいではなく、あなた自身の問題です(笑)。

  

鮨和魂 東京

鮨つきうだ
すべての感謝が込められた至極の一貫を、中目黒の癒しの鮨店で

月生田氏の握りには、素材を育くんだ四季の移ろいや大海の恵みといった「環境」と、漁師や仲卸しといった一貫の鮨が完成するまでに携わった全ての人への「感謝の気持ち」が込められている。一貫に向き合う姿勢と愛情、鮨ダネの状態、熟成度、温度、見た目の美しさ、そして、口に運んでほぐれる瞬間の酢飯の温度、うま味、空間全体の居心地の良さといった、要素を一体化したいというこだわりと信念は、ゲストを笑顔にしたいという使命感から生まれる。




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『鮨かねさか』や『銀座いわ別館』を任されるなど、グルメガイドの星に輝く名店を長きにわたり支えてきた月生田さんが満を持してオープンさせたのが、中目黒『鮨つきうだ』。駅からは少し遠く、入口も気づかず通り過ぎそうになる。これぞまさに隠れた名店といったところ。さらに銀座なら軽く3万円オーバーとなりそうなつまみと握りの夜コースが18,000円(税別)という 破格の値段で味わえる。20代、30代のサラリーマンでも通えて、本物の鮨を味わえる貴重な存在。昆布出汁にくぐらせる鮑と、その後に食べるリゾット風の「雲丹シャリ」はぜひ食べておきたい。

  

鮨つきうだ

すし龍尚
手から手へ、思いのこもった鮨を味わえる白金の江戸前鮨

田島氏がモットーに掲げるのは、「堅苦しくない雰囲気で、気軽に楽しく味わえる江戸前鮨」。築地『やま幸』から仕入れる国産のマグロをはじめ、やわらかく蒸し煮にしたアワビ、白エビの昆布〆など、四季折々の素材をひと手間かけて楽しませてくれる。とりわけ、田島氏自身が好んで使うマグロは、おまかせコースの中でさまざまな表情を見せてくれるアイテムのひとつ。




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岐阜県出身の料理人は、一流の方が多い。『Furuta』、『くすのき』、『MASA'S KITCHEN』、『CHIUnE』、『紀尾井町三谷』の高野さん、そして『すし龍尚』の田島さんも。田島さんご自身は、上京後、六本木『すし通』で修業を積んだが、そこで彼が培ったのはバブリーな演出などではなく、シャリ(酢飯)の使い分けや、ネタ(鮨ダネ)の〆方など、鮨の基本に忠実なエッセンスの部分だ。その時の旬をとらえ、季節の移り変わりを感じさせるネタと献立の作り方には、いつも感心させられる。白金界隈で、鮨が食べたくなったら、迷わずここ。そして、実はデザートの手作りプリンがめっちゃ美味い(笑)。

  

すし龍尚

くろ﨑
渋谷の鮨デートや個室接待で選ぶべき、一つ星の口福鮨

黒を基調としたシックな外観と、清廉な白木カウンターとのコントラストが、職人が立つ名店にふさわしい緊張感を生み出す。世界的グルメガイドブックでは一つ星を獲得している。正統派の江戸前鮨と、丹精込めて作られた料理が交互に供されるおまかせコースのみ。丁寧に出汁をきかせ旨みの詰まった料理は、黒﨑氏こだわりの希少な日本酒と抜群に相性が良く、日本酒好きに永遠とも思える口福感を与えてくれる。




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渋谷を代表する鮨の名店と言えば、ここ。おまかせで出てくるコースは、大将の細やかな仕事ぶりで、旬の食材の魅力を最大限に引き出してくれる。黒石に並べられた鮪三種(赤身、中トロ、大トロ)は、目にも鮮やかで、味覚だけでなく視覚でも楽しませてくれる。大将は日本酒にも明るいようで、自分の頭の中に日本酒銘柄のマトリックスがあるらしく、料理に合わせた日本酒を出してくれるのも嬉しい。鮨職人の中にあって、かなりのイケメン。女性ファンも多いだろう。職人としての腕が一流で、清潔感のあるイケメンに握ってもらう鮨ならば、もはや無敵だろう。

  

くろ﨑

麻布十番 秦野よしき
伝統技法と独自の技法を駆使し、江戸前鮨に革新をもたらす

おまかせコースは、つまみと握りをあわせた季節のお料理。信頼する仲買いさんから仕入れるご極上の魚を、塩や酢で締め、熟成させて、絶妙のバランス感覚での鮓めしとマリアージュさせる。ガリ(生姜の甘酢漬け)は無添加・自家製・角切り。しっとり仕上げるカステラたまご焼きは、まるでスイーツのように上品な甘みが広がる。




@gyogyogyo09

2019年7月『すし道 鮓職人 秦野よしき』から屋号を変えて移転オープン。新しいお店は重厚感があり、大将の体格を受け止めることができるだけのハコが整った感じ。個人的には、隣席との間隔に余裕ができたのが嬉しい。素材のうま味をうまく引き出す職人技は、つまみも握りも美味しく、ハズレがない。どうも手の大きな職人の握る“シャリ玉”はふわっとしていて口の中でほどけ、良い塩梅で握れるようで、ここの大将もご多分に漏れず、たいへん美味しい握りを提供してくれる。鶴と亀のコンセプトで、永く発展し続ける鮨を期待させてくれるお店。

  

麻布十番 秦野よしき

鮨 桂太
名店仕込みの江戸前鮨を、リラックスして味わえる築地の一つ星鮨店

バランスのとれた一体感のある味わいを意識し、熟成や酢〆などを過度ではなく、素材の持ち味を引き出すことに専念。タコは開店を見計らって茹で上げ、アナゴは直前に蒸らして温度を上げるなど、ゲストが口に入れるまでの温度にも気を配り、最良の状態で提供する。特に味わっていただきたいのは、ハマグリ、コハダ、サバなど、丁寧な下処理が必要とされるもの。




@gyogyogyo09

もはや伝説、かつての銀座の名店『鮨水谷』最後の遺伝子を継ぐ男!というのは、決して言い過ぎではないはず。『鮨水谷』、『鮨太一』と銀座の名店で研鑽を積み、修業先の親方に気を遣って、あえて銀座から外れて築地に店を構えたあたり、大将のその人間性がうかがえる。鮨もそれに表れており、派手さはないものの、実直に、真摯に、魚やシャリ(酢飯)と向き合う姿は美しく、もはや熟練の域に達している。米酢の刺激が好きな、昔ながらの王道の鮨を味わいたい方には、今や貴重な存在ではないだろうか。

  

鮨 桂太

鮨 薪介
語学や接客力も磨いた若き店主が目指す、美味しく楽しい江戸前鮨

カウンター8席の店内は、ステンドグラスを施した天井や、白木のカウンターが非日常感を演出。毎日、営業前にはミーティングを欠かさず行ない、営業中はゲストの雰囲気を感じ取りながら、料理の説明や声をかけるタイミングを見計らい、きめ細かなサービスを徹底する。鮨は、国産・天然素材にこだわった正統派の江戸前鮨。




@gyogyogyo09

一流の鮨屋が集中するのは、銀座、恵比寿、麻布界隈が多い。当然、一等地なので、家賃や従業員の頭数に思いを巡らせればその店の価格帯やその妥当性、仕入れている魚のレベルを想像するのは、そう難しいことではない。そんな中にあって、『鮨 薪介』のおまかせコースのネタ(鮨ダネ)と価格は、高コスパ(コストパフォーマンスが高い)である。柔和な表情と裏腹に、銀座で鍛えた鮨職人としての腕は、芯のしっかりした妥協のない仕事ぶりで、美味しく満足度も高い。

  

鮨 薪介
※記載されている情報は2019年12月13日のものです。




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グルメサイトや有名グルメブックで評判のレストラン、シェフがオススメする隠れた名店、表に出ない会員制のレストランなど、東京をはじめとする日本全国の本当に信頼できるレストラン約820店舗(2019年3月現在)と提携し、掲載しています。東京、横浜、京都、大阪などの都市部を中心に820以上のレストランを掲載。海外のお客様でも利用できるよう、英語でのご予約も可能となっています。私たちが目指すのは、言語の壁や決済の不便さなどを感じることなく、世界中の人々に日本が持つ最高の食文化を体験していただける、そんな世界を作り上げることです。
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