江戸前鮨の起源は屋台。東麻布、六本木で営んでいた『鮨 よしい』は、2018年秋、青山に移転して新たなスタートを切った。食とアートの融合、侘び寂び、というコンセプトは変わらず、店内は、ほのかに明るく6席の限られたカウンター席にて、本格的なアートと鮨の共演を楽しむことができる。
提供するのは、この道30年以上、海外での経験をも持つ鮨職人・矢部裕二氏。こだわり抜いた上質な鮨を食すことができる。美しいまな板を舞台とし、職人が鮨を握った瞬間、店内に鮨屋の空気がめぐる。無駄のない、優雅に鮨を握る職人の姿に思わず目が奪われてしまうことだろう。
「鮨 よしい」においてはその姿も一つのアートとしてお楽しみいただきたい。そのために、あえて古材のカウンターを利用し、周辺には食と等価に扱われる世界的アーティストの作品とともに楽しむことができる。まるでアートギャラリーのような空間で、思わず目が覚めるほどの極上の握りを、舌だけでなく五感をフルに活用しながら是非ご堪能いただきたい。
■アクセス
東京メトロ銀座線 外苑前 3番出口 徒歩5分