2016年4月、東京に新たな中華料理の名店カウンターレストラン『虎峰(こほう)』が誕生。四川料理を中心に和食やフレンチのエッセンスを取り込んだ、洗練された料理に注目が集まっている。
シェフは小倉 知樹氏。滋賀県出身の小倉氏は、高校卒業後、地元のレストランで中国料理の基礎を学び、大津プリンスホテルのレストランで修行。プリンスホテル時代には、日本中国料理協会が主催する中国料理コンクールに出場する等、数々の受賞歴を持つ。上京後、六本木『虎峰』の前シェフ山本氏の元で師事し、2021年4月シェフに就任した。
料理はおまかせコースのみ。中華料理としては珍しい少量多皿のスタイルで、約25品ものバリエーション豊富な料理が、まるで中国の広大な土地を少しずつかいつまんで旅するかのように、代わる代わる供される。綿密に考え抜かれた料理構成で味わう、めくるめく美食の旅。
ドリンクは、水・中国茶・お酒を料理に合わせるという、新たなペアリングスタイルが話題となっている。伝統と革新的要素を兼ね備えた若きシェフのセンスに、世の美食家たちも唸る。スペシャリテは中華料理の醍醐味、フカヒレ。うま味と歯触りを追求し、その口どけの良さにゲストが思わず微笑む。
店内はカウンター15席のみ。スタイリッシュで、そして居心地の良い空間を、シェフ・ソムリエ・ゲストの三位一体で生み出している。
繊細で奥深い中国料理で、新たな食の世界を広げていただきたい。
■アクセス
都営大江戸線 六本木5番出口より徒歩5分