京都ではスペインバルの先駆けとして知られる「Poquito(ポキート)」。可愛らしい木製のドアを開けると、カウンター越しに色とりどりのピンチョスが並べられたショーケースが目に飛び込んでくる。左右に移動する可動式になっているのが楽しい。ここから好きなものを選び、つまみながら飲むのも良いが、ポキートの特徴は何といってもクオリティの高い料理がしっかり食べられること。
オーナーシェフ廣岡氏は、もともとイタリアンレストランで修業をしていたが、旅行でスペインへ行った際に現地のバルに惚れ込み、地元京都で同店をオープンしたという経歴の持ち主。黒板にはシェフの腕を生かしたメニューがずらりと並ぶ。旬の素材をふんだんに取り入れているのが特徴で、アヒージョから手の込んだソースを使ったパスタ、時にはジビエ料理までも登場する。定番ポキートサラダは、レモン風味のオリーブオイルと塩で和えただけというシンプルなものだが、美山や和知などから仕入れる旬野菜が7~8種類も盛り込まれた開店以来の人気メニュー。ワインも豊富に揃っていて、ソムリエの資格も持つシェフに好みを伝えれば、料理に合うワインをオススメしてもらえる。