1947年に初代が西天満で創業。三代目の東浩司氏は、赤坂『維新號』で6年、家業でもある新橋『ビーフン東』で料理長として6年研鑽を積み、2012年に『Chi-Fu(シーフ)』を開業した。『Chinois-Fumé(中国の香気)』と『Chinois- Futurism(中国の未来形)』を合わせて『Chi-Fu(シーフ)』と名付けた。祖父や父から受け継いだ中国伝統料理を、枠にとらわれない斬新な料理法で新たなステージへと導く。
例えば、海鮮の高級乾物から出汁をとる贅沢なスープ・ファッチュウチョン(佛跳牆)がシェフの手にかかると、海鮮の乾物から金華ハムや干し椎茸、ワンタンに包んだスッポンなどの山河の食材に置き換わり、そこへポピュラーな牛アキレスや干し梅も加わる。旧くより伝わる中国料理のイロハをしっかり学んだからこそ、冒険に満ちた一品が仕上がるのだ。
セラーには3,000本余りのワインが眠っており、その数は関西一と称されるほど。ソムリエがセレクトしてくれる、中国料理と同様に長い歴史をもつワインとのマリアージュも、楽しみのひとつだ。シンプルモダンな店内は洗練された大人の雰囲気に満ちている。大切な人との食事にぜひ利用したい。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて一つ星を獲得
▼アクセス
大阪市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅 2番出口より徒歩10分