2018年8月、西麻布の交差点すぐ近くに日本料理店『山﨑(やまざき)』はオープンした。31歳の店主・山崎志朗(やまさきしろう)氏がこれまでのキャリアを活かし、本格的な懐石料理をふるまう隠れ家である。
山崎氏は、完全紹介制の日本料理店にて8年修業した実力派。物腰は柔らかく、真っ直ぐな眼差しが眩しい。満を持して自身の店を構える前まで、予約困難店などで研修し、ゲストにおいしいと感じてもらうことの大切さや味の輪郭線の引き方を学んだという。『山﨑』のスペシャリテは炭火焼のスッポン。丁寧にだしをひくお吸い物や締めのごはんも山崎氏自慢の逸品たちである。繊細な料理に合わせるお酒は、ソムリエ資格を持つ山崎氏がセレクトする季節の日本酒をはじめ、味わい豊かなシャンパーニュやワインなど、多彩なマリアージュが愉しめる。
通りに面したエントランスをくぐると、白木のカウンターが出迎えてくれる。シンプルで洗練された空間で、これから始まる「おいしい時間」にワクワクすることだろう。L字カウンター8席のほか、個室(4名様まで)も一部屋用意。ゆっくりと腰をすえ、大切な接待・会食や食通の仲間たちと、山崎氏の新境地に癒されていただきたい。
■アクセス
東京メトロ「乃木坂」駅5番出口より、徒歩7分
東京メトロ「六本木」駅2番出口より、徒歩10分