新宿・荒木町の賑わいから少し距離を置いた、静かな住宅街にたたずむ隠れ家割烹『津の守坂 小柴(つのかみざか こしば)』。炭火焼き料理を中心に、新鮮な魚介類や旬の野菜を豊富に使用した、本格的な日本料理を楽しむことができる。
店主・小柴武氏は、京都・広島・銀座の日本料理店で修業を重ね、神楽坂で料理長を務めたのち、2016年9月に曙橋のこの地で『津の守坂 小柴』を独立開業した。料理はおまかせコースのみ。季節を感じることのできるコース内容で、何度足を運んでも飽きることがない。小柴氏はまず第一に、「八寸をきちんと作ること」を心がけているという。細やかで丁寧な仕事が必要となる八寸は手間がかかるが、京料理の基本となる料理であり、華やかな逸品なので、季節感を愉しんで喜んでほしいとの想いが込められている。
また、炭火焼の焼物や食事はゲストが旬の食材から選ぶことができる。炭火焼には備長炭を使用し、季節ごとの厳選素材が並ぶ。食事は炊き込みご飯・親子丼などから選べ、コース料理の自由度を高める工夫がなされている。なんとも贅沢な「おまかせ」コースである。料理を引き立てる器はアンティーク物が多く揃い、料理を目と舌で味わうことができる。合わせる日本酒は季節や料理によって異なり、一期一会の楽しみ方ができる。
店内は、吉野檜のカウンターとテーブルのみ。杉を使用した明るい木目が基調となり、ほっと一息つくことのできる穏やかな空間が演出されている。カウンターデートやお一人様、または気の置けない友人との会食に、ぜひご利用いただきたい名店である。
【アクセス】
■都営新宿線「曙橋駅」A4出口より徒歩3分
■東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」4番出口より徒歩8分
■JR「新宿駅」東口よりタクシーで約10分