フランスにて、3年以上かけて修業したオーナーシェフによるフレンチレストラン『Takumi』。マルセイユの三つ星レストラン『Le Petit Nice(ル プティ ニース)』をはじめ、5つの星付きレストランで腕を磨いた大槻卓伺(おおつき たくみ)氏は、2015年11月に帰国したのち、2017年2月に『Takumi』をオープン。2019年度版の世界的グルメガイドブックにて、一つ星を獲得した。
日本でのレストラン経験は、ほぼない。神戸大学経営学部卒業後に履歴書を握りしめ渡仏し、星付きレストランを食べ歩き、気になるレストランに直談判し、「この店ではこれを学ぼう」と目的をもって修業に入っていったという。滞在中は、ヨーロッパ中のレストランを100店舗以上も食べ歩いたという。フランスで自ら習得し磨きあげたその感性と、料理に対するアプローチや表現力は、『Takumi』の最大の強みである。
大槻シェフが生み出すのは、「組み合わせの妙を正確に理解し、楽しめるレストラン」として、「これはTakumiらしい一皿だな」とゲストの記憶に残る料理。「おいしいものに国境の垣根はない」とシェフは言う。コースは1種類。ゲストに深く理解してもらいたいという想いが込められた、料理の一品一品に用意されるカードには、料理全体のイメージや、意図、素材についての説明が書かれており、素材を小瓶に入れてズラリと並べるプレゼンテーションで、視覚的・嗅覚的にも訴えている。そして、最後のデザートはフランス料理の伝統的な構成ではなく、11品の小さなアソートから、一皿の中で色々な組み合わせを楽しんでいただくスタイル。
シンプルなダイニングと、4名様までの個室が用意されており、ランチ接待や会食にもふさわしい空間である。英語のメニューの用意や英語対応も可能なので、海外ゲストのおもてなしの際にも安心である。シニアソムリエが厳選した、テロワールが表現されたフランスワインのラインナップとともに、『TakumiI』らしさを存分に味わっていただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
【アクセス】
■東京メトロ日比谷線「六本木駅」2番出口より徒歩7分
■都営大江戸線「六本木駅」4b出口より徒歩8分