新宿・西口の雑踏を抜け都庁のあるエリアの甲州街道そば、少し落ち着いたところにたたずむ江戸前鮨『新宿すし岩瀬』。名店『すし匠』の流れを汲みながら、ここ新宿の「鮨文化」を担う意気込みを語るのは大将の岩瀬 健治氏だ。
幼い頃から鮨職人を志す人が多い中、20歳を過ぎて運命的に出会った「鮨」に惹きつけられて修行を開始。四谷『すし秀』から始まり、西麻布『すし匠まさ』、青山『すし昴』という名だたる『すし匠』系列の名店で腕を磨いた後、2012年独立した。
「楽しい店にしたい。鮨を食べながら、会話を楽しんでほしい。」と岩瀬氏が振る舞うおまかせは、握りとつまみを交互に出すスタイル。特におまかせには必ず含まれる「かすご」「あなご」は、定番でありながらこれを目当てに来る人も多い。酢はネタに合わせて米酢と赤酢を使い分け、日本酒は定番の福島郡山「穏」ほか、時期に合ったものを味わえるよう常時10種類取り揃えている。
岩瀬氏の匠の技をどこからでも見られるよう設計された白木のカウンターは9席。友人や仕事仲間、大切な人と語り合いつまむ鮨は格別だ。新宿にいるのを忘れてしまいそうなくらい至福の時間を過ごせる。
■アクセス
JR山手線 新宿駅南口 徒歩10分
都営大江戸線 都庁前駅E1出口 徒歩9分