JR静岡駅からほど近く、レンガ造りのビルの2階にひっそりと佇むフレンチレストラン『KAWASAKI』。オープンキッチンのカウンター10席、テーブル8席の小体な店ながら、口コミでの評判が高く、遠方からわざわざ訪れるゲストもいる隠れた名店だ。
「何か表現することを仕事にしたかった」というオーナーシェフの河崎芳範氏。当初音楽の専門学校に進み、ギターリストとしてバンド活動をしていたが、24歳で表現方法を音楽から料理に変え、料理の世界に転身。代々木『レストラン キノシタ』や高田馬場『ラミティエ』、丸の内『ブラッスリー オザミ』などで経験を積んだ後、農園直営のレストラン『レストラン ビオス』(静岡・富士宮)でシェフを務め、2014年に独立し『KAWASAKI』をオープンさせた。
「季節の自然のものを楽しんで欲しい。その一期一会を大事にしていきたい」との思いから、地元の生産者とのつながりを大事にし、毎日食材を見極め、一番良い食材を一番良い調理法で提供することにこだわってきた。狩猟時期にはシェフ自ら狩りを行ない、店内には保存のための熟成庫も設ける。野菜類は毎朝契約農家に出向いて収穫。地元の食材を、生産者の想いを込めて一皿に仕上げるのが河崎シェフの流儀である。
内装は、黒を基調としたシックな雰囲気。自分へのご褒美や大切な記念日、友人やカップルでの利用など、幅広いシーンで利用可能。この時、この場所でしか味わえない『KAWASAKI』の一皿を、ぜひ自身の舌で確かめてもらいたい。