六本木・飯倉片町の交差点からほど近い場所に、麻布台『Series(シリーズ)』はある。六本木のカウンターチャイニーズ『虎峰(こほう)』の姉妹店として、2020年4月にオープンした中国料理店だ。
シェフを務めるのは、金子 優貴(かねこ ゆうき)氏。大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、現存する日本最古の中国料理店『聘珍楼(へいちんろう)』にて中国料理の基礎を学び、マンダリンオリエンタル東京の一つ星レストラン『SENSE(センス)』にて、最先端の技術やプレゼンテーションを学ぶ。その後、東京都内のレストラン料理長を経て、麻布台『Series』の料理長に就任した若きエースである。
コンセプトは、料理と飲物で表現する「連なり= Series」。ソムリエの資格をもつ金子シェフが、伝統的な広東料理の技法をベースに、香港・上海・シンガポール・インドネシアなど、海外の研修で得たアジア各国のスパイスを加えた料理と、世界各国から厳選したワインをペアリングし、六本木『虎峰』と同様に少量多皿(ディナー約26品)のコーススタイルで独自の世界観を展開する。
店内は、大理石と木の素材を融合したメインダイニングと、オープンキッチンのカウンター4席を奥に配した縦長の空間。非日常の豊かさと温もりの両方を兼ね備えている。金子シェフの調理姿を目前に会話も愉しめるシェフズテーブルは特等席だ。記念日デートなどの特別な日にぜひ予約していただきたい。また、入口のバーカウンター「シークレットバー」では、アペリティフはもちろん、食後酒やワインとチーズも楽しむことができる。少量多皿の中国料理と、ワインペアリングとが紡ぎ出す新たな食の世界を体感できることだろう。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
◾️アクセス
東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩7分
東京メトロ南北線 六本木一丁目駅 徒歩5分
都営大江戸線 麻布十番駅 徒歩7分