江戸時代には名だたる大名家が屋敷を構え、現在はビジネス街、そして高級住宅街として知られる紀尾井町。この地の新たなランドマークとして2016年にオープンした大型商業施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」の商業施設部分に、この地にふさわしい寿司店として招聘されたのが『紀尾井町 三谷』。東京・四谷に店を構え、“日本一予約の取れない店”と言われるほど人気の『三谷』が手掛ける姉妹店である。
『紀尾井町 三谷』を任された高野博幸氏は、岐阜の鮨屋に生まれ、幼少時より鮨職人を志していたという。『鮨 魯山』で修業中に同店副店長だった三谷氏と出会い、その腕を見込まれて今回店長を任された。
料理はおまかせコースで、季節の食材を使ったつまみから始まり握りに至る。“鮨料理”と称する料理は、鮨や酒と合わせて楽しめる、鮨店ならではの味わいを工夫。一番よい状態で味わってもらいたいと、握りは直接手渡しするのが『三谷』流である。鮨飯も独特で、熟成年数が違う酒粕を3種類使用した赤酢と玄米黒酢、塩、砂糖を合わせている。
また『三谷』は鮨とワインのマリアージュの先駆者として知られており、同店でも料理や握りごとに合わせたワインや日本酒を提案。店長お任せで絶妙のマリアージュを味わいたい。
客席は、カウンター13席と6名様まで利用可能な個室をご用意。茶室を連想させる造りで、カウンター席は金色、個室は銀色を基調に構成。カウンターには樹齢750年の台湾ヒノキの一枚板、椅子は日本屈指の家具職人が手がけるなど細かなところまで配慮された空間が広がる。とはいえゲストは緊張する必要はない。「お客様をどう満足させるのか」を一番に考えているという高野氏がゲストを寛がせ、それぞれのニーズに合わせたオートクチュールのおもてなしで楽しませてくれるはずだ。
■アクセス
東京メトロ 永田町駅 9a出口 徒歩1分