2015年3月、惜しまれつつ閉店した『レストラン バカール』でシェフを務めた石井真介氏が、2016年4月に開業したフレンチレストラン『Sincere (シンシア)』。北参道駅から徒歩数分の立地で瞬く間に予約のとれない人気店となり、多くのファンを魅了。2019年度版の世界的グルメガイドブックにて、一つ星を獲得した。
四ツ谷『オテル・ド・ミクニ』、 南青山『ラ・ブランシュ』と、フレンチの巨匠のレストランで腕を磨き、フランスの星付きレストランでも経験を積んだ石井シェフ。『バカール』時代からの遊び心溢れるプレゼンテーションは顕在ながら、その本質はあくまでクラシカルなフランス料理。代名詞ともいえる「たい焼き」も、伝統的な魚のパイ包み焼きから発想したものだ。その日の料理は、ゲストの前に置かれたメニュー表に物語のように綴られており、コース全体を通じて季節の移ろいや生産者の想いを感じさせる内容となっている。
また、石井シェフのこだわりが散りばめられた空間も、『シンシア』の世界観を完成させる舞台として大きな役割を果たしている。コンセプトは、「やや重厚感のある、大人が遊べる空間」。床材の石やソファの布地、ドアの真鍮の色などから、テーブルのカトラリーまで統一感を出し、シックで落ち着いた雰囲気を演出している。
レストランらしい上質感を大事にしながらも、石井シェフが最もこだわったのは、ほぼすべての客席をキッチンに向けて配置したこと。「ゲストが一体となってわいわいと楽しめるような雰囲気こそ、レストランの醍醐味」と語る石井氏。肩肘はらずに食事を楽しめるので、カジュアルな接待やデート、記念日、仕事仲間との会食やワイン会など、幅広いシチュエーションでご利用いただける。キッチンから伝わるライブ感も楽しみながら、石井流おもてなしを存分にご堪能いただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ副都心線「北参道」駅3番出口より、徒歩4分