岐阜の名店『たか田八祥』で10年間研鑽を積み、支店の『こがね八祥』、『わかみや八祥』の店長を6年間務めた大竹達也氏が、2017年12月、満を持して東京で独立を果たし『西麻布 大竹』をオープン後、2022年版の世界的グルメガイドでは一つ星を獲得した。
場所は、あまたの良店がひしめく西麻布エリアの路地裏にあるビル1階。「お客さんのとの距離を近くに持ち、これまでの集大成の会席料理を提供していきたい」という想いで開業し、季節の食材を用いた月替わりのコース1本で勝負する。
『たか田八祥』時代からの人気メニューである「じゃがいものハリハリ」や「すっぽんのおから」をはじめ、炭火を使った肉料理、和食の神髄である季節の椀物、洋風のコロッケなど、オリジナリティのある構成で、旬の味覚を存分に楽しませてくれる。それぞれの料理はシンプルに素材を生かすことを基本としながらも、立ち上る香りや、旨みの広がり方、余韻の深さなど、一品一品の完成度が素晴らしく、大竹氏の技量の高さがうかがえる。
冬場に提供する鴨の炭火焼きに代表される、ジビエや山菜などの岐阜産の食材や、福井直送の日本海の天然魚介など、独自のルートで仕入れる食材も特徴。さらに、料理と一緒に楽しみたい日本酒も、岐阜の「三千盛」や、大竹氏の出身地である愛媛の「石鎚」をはじめ全国の銘酒が季節替わりで揃い、美食の宴をさらに味わい深いものにしてくれる。
イチョウの一枚板のカウンターを施した店内は、カウンター8席と、4名の個室が1部屋。カウンター席では、物腰柔らかく穏やかな人柄の大竹氏と、ほどよい距離感のなかで会話も楽しめ、気のおけない友人や恋人との食事でぜひ利用したい。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ・都営「六本木」駅より、徒歩10分
東京メトロ「乃木坂」駅より、徒歩8分