JR「尾道」駅から徒歩15分、尾道市重要文化財である「おのみち歴史博物館」のすぐ近くにある、老舗の日本料理店『割烹 東山』。二代目店主の横山正志氏は、初代の下で学び、1981年に二代目を襲名。裏千家と尾道焼も15年以上研鑽し、広い視野から「尾道らしい日本料理」を提供。1962年創業以来、多くのゲストに愛され続けてきた名店だ。
魚介と野菜は尾道産の旬のものを使用。アワビ、アコウなどの高級魚から、キュウセン、テンジクダイ、イカナゴまで幅広く、店主自身が入山して収穫する山菜や山野草が揃う。料理は定番のお造りや炊き合わせなど、素材をシンプルに活かした正統派の日本料理だが、本ミル貝に広島レモン酢のジュレを乗せたり、挿花で培った感性を盛付けにいかしたりと、古典だけに囚われず現代に合わせた演出も行なう。また、店主の補佐を務める三代目の横山大二郎氏は、ミラノの二つ星『リストランテ・サドレル』日本支店や、都内の有名イタリアンで研鑽を積んでおり、イタリアンならではの火入れ技術が焼物や揚物に活かされている。
日本酒は「賀茂鶴」「雨後の月」「天寶一」「瑞冠」「亀齢」など広島産を中心に揃え、店で下処理し乾燥させたフグヒレを使った「ひれ酒」もお勧め。外国人観光客や子連れの家族にも適しており、お苦手食材があれば料理の変更も受け付け、お子様用メニューの相談も可能だ。
店内はカウンター席と、掘り炬燵、テーブル、お座敷の個室が計4室。個室の天井には尾道の画家・溝上豊太郎氏により縁起物の「ふく」と「鯛」が描かれており、お祝い事の利用にも向く。長年に渡り全国から多くのゲストが訪れる名店で、ぜひ尾道の旬を味わっていただきたい。
■アクセス
JR「尾道駅」より、徒歩15分
JR「尾道駅」より、タクシーで7分