敷地内に、四季折々でさまざまな表情を見せる日本庭園があり、独特の趣ある風景が広がる「ホテル椿山荘東京」。国内だけでなく海外からも多くのゲストが訪れ、連日賑わいをみせている。
この美しい日本庭園の中にひっそりとたたずむのが、「ホテル椿山荘東京」のガーデンレストランとして人気の『石焼料理 「木春堂(もくしゅんどう)」』。春の桜、初夏の蛍、秋の紅葉に冬の雪景色など、四季折々の風情と共に、その豊な自然の中で古き良き日本を体現しながら、美食とおもてなしの振る舞いで、記憶に残るひとときを提案している。
料理長は、京都の懐石料理店で20年以上の経験を積んだ野尻佳也(ノジリ ヨシヤ)氏。料理は、熟練の技が光る一品メニューだけでなく、季節によって厳選された食材を、富士山の溶岩石を使ってじっくりと焼き上げる「石焼料理」が名物。溶岩石の遠赤外線効果で、油を使用せずシンプルに火入れができるため、肉・魚・野菜の素材の味を活かしながら、ふっくらと焼き上げるのが特徴。スタッフが目の前で調理するライブ感も魅力だ。
『石焼料理 「木春堂」』へのアクセスは、個室のご予約のみ、ホテルのフロントから提灯を持ったスタッフが店まで案内してくれる。敷地内の景色を楽しみながら、しばらく歩みを進めると、日本庭園の奥に、歴史を感じさせる日本家屋が顔を見せる。入口を入ると、昭和モダンの雰囲気に包まれ、都内ではなかなか味わうことができない、非日常的な空間が広がる。
客席は、ダイニングにテーブル席が13卓、2〜26名まで人数に合わせて利用できる大小の個室が5部屋。個室は、それぞれしつらえが異なり、半世紀以上前の日本家屋の自宅に招かれたような感覚で食事を楽しむことができる。なかでも2階建ての個室の上階が評判で、桜の時期は部屋から桜並木を一望できるため、知る人ぞ知る人気スポットに。また、部屋の中に鮨カウンターを設け、職人がその場で鮨を握ってくれる個室も用意している。記念日や海外ゲストのもてなしの場として利用されることが多く、昭和モダンの空間でいただく食事は、記憶に残る体験になるだろう。
■アクセス
東京メトロ「江戸川橋」駅 1a出口より、徒歩10分