“北の空の玄関口”とも言われる新千歳空港から車で10分、JR千歳駅から徒歩15分の場所にある『北の華 はやし』。2017年には二つ星を獲得した実力派の鮨店である。店主・林 直司(ハヤシ ナオカズ)氏は千歳市の出身で、札幌の有名鮨店で10年かけて腕を磨き、1996年12月に地元・千歳で『鮨処 北の華』を開業。長年人気を集めてきたが、自分の目の届く範囲で精いっぱいおもてなしができる店を作りたいと、『北の華』の隣に、カウンター6席限定で、予約制の『北の華 はやし』を2013年11月にオープンさせた。
交通の便に優れた地の利と、『北の華』時代から培った人脈を活かし、全国各地から選りすぐりの天然ものの魚介類を取り寄せる。なかでもマグロは江戸前が一番と、都内の一流鮨店ご用達の東京・築地のマグロ専門仲卸・やま幸(ゆき)から仕入れるなど、店主のこだわりはかなりのもの。こうして厳選した魚介に丁寧に仕事をほどこし、砂糖を使用しない赤酢のきりりとした酢飯と組み合わせ、江戸前の鮨を楽しませてくれる。
『北の華 はやし』のもう一つの名物は、女将・弥生さんによる北海道の地酒セレクション。二世古酒造や小林酒造など北海道の酒蔵から、秋はひやおろし、冬はしぼりたてなど季節の酒を仕入れており、料理との相性を考えてペアリングを提案してくれる。旬の素材を使ったつまみも豊富で、ついつい杯が進んでしまうことだろう。
林氏自ら設計した店内は、一枚板のカウンターが映える。鮨屋らしい和の粋を感じさせる落ち着いた雰囲気を醸し出している。接待・会食やデートのみならず、海外ゲストからも愛される良店。北海道の地で、極上の鮨と温かいおもてなしを体感していただきたい。
■アクセス
JR千歳線「千歳」駅南口 出口より徒歩15分