恵比寿駅より徒歩3分ほどの場所にある『匠 鮨 おわな』は、研ぎ澄まされた匠の技をリラックスした雰囲気で楽しめる鮨店。カウンターと天井のヒノキ、そして明るい照明で、清々しく清潔感のある空間を演出している。
迎えてくれる店主は、小穴健司(おあな けんじ)氏。名立たる鮨職人を輩出してきた四谷の名店『すし匠(しょう)』にて、約10年以上の修業を重ね、2017年8月7日にオープン。
修業時代に師事していた中澤氏の言葉「苦労は買ってでもしろ」という意味の通り、日々精進を重ねる姿勢と、「初心を大事にする」という信念をもち、どんなに忙しくても日々の仕事をこなすだけで終わるのではなく、常に上を目指す努力を大切にしている。
そのような小穴氏のこだわりは食材の仕入れにも影響している。卸店に任せるのではなく、日々自分の目で認めた良質の素材だけを仕入れる。酢は赤酢と白酢を鮨ダネによって使い分け、その日の気温に合わせて酸度を変えるという徹底ぶり。米は、鮨用に厳選された宮城産「銀坊主一族」。お酒は、出身地である静岡の「英君」「喜久酔」をはじめ、修業時代から付き合いのある、創業嘉永三年(1850年)創業の地酒専門店「鈴傳」がセレクトしたものを常時12~13種類揃えている。また、おまかせコースに、藁や桜のチップで燻製した一品を必ず組み込むなど、料理のアレンジにも力を注いでいる。
客席は、8席のカウンターと6席の完全個室が一部屋。お子様連れで食べに行ける高級店が少ないという小穴氏自身の経験から、個室を用意したのだという。接待・会食だけでなく、カップルやお子様連れのお客様もいることで、店内は自然とリラックスした雰囲気に。落ち着きと洗練された空間の中にやさしく和やかな空気が漂い、心まで解きほぐしてくれることだろう。凛とした鮨の味覚とともに、ぜひ『匠 鮨 おわな』の空間も味わっていただきたい。
※世界的グルメガイド東京2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
JR埼京線・山手線「恵比寿」駅より徒歩3分
東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅より徒歩3分