銀座8丁目のビル4階。隠れ家的な雰囲気の『銀座 いしざき』は、2016年8月にオープンした和牛料理専門店。店主・石﨑洋一(いしざき よういち)氏は、都内数店のレストランで経験を積み、『加藤牛肉店 銀座』の立ち上げから参画し、料理長兼店長を7年務めたのちに独立。
未経産の雌牛のみ、しかもA5ランクに限定して仕入れる和牛は、最高級の太田牛と松坂牛が中心。定番「サーロインの自家製生ハムサラダ仕立て」をはじめ、「黒毛和牛と季節の魚介のタルタル」、「牛タンの赤ワイン煮込み」やハンバーグ、メンチカツ、すき焼きなど、多彩なメニューが並ぶ。和牛それぞれの部位に最適な調理法をほどこし、牛肉の魅力を余すところなく楽しませてくれる。特に牛肉料理の真骨頂ともいえるのが、独自の手法で外側はカリッと、中はふんわりと焼き上げるステーキ。保管方法を徹底し、水分量を最適にコントロールした牛肉を使い、まず40℃の太白ゴマ油で温めるように火を入れる。その後、30〜40分休ませてから再びフライパンに移し、多めの太白ゴマ油で素揚げするように加熱することで、香ばしくジューシーな絶妙のバランスに焼き上げる。コースでは、部位を3〜5種類の部位から選べるうえに、3種類の盛り合わせでもオーダーできるので、ぜひいろいろな部位の食べ比べも楽しんでいただきたい。至高の和牛料理に合わせるお酒は、フランス・アメリカを中心に60~70種類を揃えるワインはもちろんのこと、石崎氏のおすすめはウイスキー。希少な国産ウイスキーも揃うので、海外のゲストにも好評だ。
店内は、カウンター6席、その延長線上にあるテーブルが6席。銀座らしいエレガントな内装と、すべての席から調理風景が見えるライブ感が、ゲストを特別な時間へと誘う。上質なもてなしを演出するこだわりは、カトラリーにも。「Bo Project. (ボープロジェクト)」に特注したという箸は、「ニッカウヰスキー」のオーク樽から作られており、素材のもつストーリーが情緒をより高め、お土産として持ち帰ることも可能。接待やデート、記念日はもちろん、ファミリーでのご利用まで、大切なひとときに期待以上の満足感で応えてくれるレストランである。
■アクセス
JR京浜東北線 新橋 徒歩5分