京都「祇園四条駅」から徒歩約5分。八坂神社に近いビルの5階にあるのが、創作フレンチ『祇園 呂色(ぎおん ろいろ)』。オーナーシェフ・小霜 浩之(こしも ひろゆき)氏は、1989年から大阪『リーガロイヤルホテル』で19年間研鑽を積み、リーガロイヤルホテル史上最年少の33歳で福岡・小倉『グランメゾン・シャンボール』のシェフに就任した実力派。2009年からは京都のフレンチレストラン『ドゥーズ・グー』でシェフを務め、その間、名だたるコンクールにも積極的に参加。「第2回エスコフィエ フランス料理コンクール」準グランプリ、「第41回ピエールテタンジェ国際料理コンクール」ファイナリスト、「2013 ボキューズドール国際料理コンクール」日本代表ファイナリストに選ばれるなど、輝かしい実績を残す。そして2012年、兵庫県芦屋市に『コシモ プリュス』 を開店。一つ星を獲得する人気店となり、2017年11月には、世界中の食通たちが集まる京都・祇園に、二店舗目となる『祇園 呂色』をオープンさせた。
コースの中に驚きや発見、アートを盛り込み、笑顔になれるフランス料理を意識するという小霜シェフ。フレンチというジャンルにはとらわれず、和食のように食材に重点をおきながら、その日一番のものを提供。市場にはなかなか出回らない旬の最上食材を、全国の生産者から直送してもらうほどのこだわりだ。おまかせコースは、2ヶ月に1度のペースで徐々に変化する季節のメニューに、仕入れた食材によって日々変わる一皿が加わる。
ワインは支配人兼ソムリエの佐橋 由浩(さはし よしひろ)氏が担当。日本ソムリエ協会京都支部長も務めるシニアソムリエの佐橋氏が、セラーに1,000本近く用意する世界各国のワインの中から、シェフの多彩な料理にあわせてセレクトするのも『祇園 呂色』の強み。フランス、イタリア、カリフォルニアや日本ワインはもちろんのこと、ペアリングには個性の強いギリシャ、トルコなど東欧のワインも挟み、ワインペアリングの面白さを提案してくれる。
エレベーターを降りて店内に入ると、祇園四条通の喧騒を感じさせない落ち着いた空間が迎え入れてくれる。白と黒を基調としたシンプルな内装に、光沢のある漆黒のカウンターがひときわ目を引く。その黒光りする色は店名のごとく「呂色」。置かれる料理は、絵画のように映える。照明によるさりげない演出で、知らず知らずのうちにアーティスティックな異空間に心地よく包まれていく。10席のカウンターはデートの舞台に最適。誕生日、記念日、そしてワイン会などの特別な席では、要相談で貸切も可能。祇園の隠れ家として、ぜひ知っておきたい大人の遊び場である。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2020年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
京阪本線 祇園四条 徒歩5分