京都市・中京区の御幸町通りにある、一つ星の日本料理店『御幸町 田がわ(ごこうまち たがわ)』。ゆったりした空間で肩肘張らず、気さくな大将の真心が込められた料理ともてなしを愉しめる。
大将・田川 喜章(たがわ よしあき)氏は三重県出身。割烹ならではの、カウンター越しの一対一でのやりとりに魅了され、25歳で料理人を志した。横浜『料理屋 真砂茶寮』、京都『祇園丸山』、麻布十番『幸村』で修業を積み、2017年に独立し『御幸町 田がわ』を開店。「故郷への恩返しがしたい」という想いのもと、三重から仕入れる素材のうま味を最大限に引き出した季節の逸品を創造する。大将おすすめのコース料理のなかでも、三重県特産のアオサ海苔を佃煮にして蕎麦に絡め、ウニやスジコなど季節の珍味をのせた「あおさそば」が好評。〆の蕎麦というより肴としての魅力が大きく、三重・京都の地酒や各地から厳選して仕入れた日本酒、そしてワインなどのお酒が自然と進む。『御幸町 田がわ』では料理と酒を一緒に愉しむのが粋である。
厨房との仕切りがないフラットな店造りで、大将とゲストの距離を絶妙に近づけている。掘りごたつ式のカウンターは12席用意されていて、迫力ある調理姿を目の前に臨むライブ感と、料理が出来あがっていく工程など、すべてが見える安心感もあるアットホームな空間。気心の知れた友人や大切な家族と訪れれば、温かい気持ちで素敵な時間を過ごせることだろう。多くの飲食店がひしめく京都で、こだわり抜いた三重の素材と大将の人柄が織りなす等身大の逸品を、五感で堪能していただきたい。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
京都市営地下鉄東西線 京都市役所前 徒歩8分