中目黒駅から徒歩10分の場所に店を構える『鮨つきうだ』は、閑静な住宅街の中に隠れ家のようにたたんでいる。大将の月生田 光彦(つきうだ みつひこ)氏は、25年にわたる修業を経て、独立を果たした。日本文化の伝統を守りつつ現代文化を取り入れることで、新しい鮨への挑戦をする鮨職人である。
月生田氏の握りには、素材を育くんだ四季の移ろいや大海の恵みといった「環境」と、漁師や仲卸しといった一貫の鮨が完成するまでに携わった全ての人への「感謝の気持ち」が込められている。一貫に向き合う姿勢と愛情、鮨ダネの状態、熟成度、温度、見た目の美しさ、そして、口に運んでほぐれる瞬間の酢飯の温度、うま味、空間全体の居心地の良さといった、要素を一体化したいというこだわりと信念は、ゲストを笑顔にしたいという使命感から生まれる。鮨に合わせる酒は、大将が厳選した全国各地の日本酒、約10種類が揃う。
癒しの空間造りが徹底されている店内は、畳が敷かれているカウンターが8席と、掘りごたつになっている4名用の個室のみ。玄関の和紙、カウンターの檜や木製のまな板など、いたるところに日本産の素材が使用されており、木の香りと純和風の空間で、凛と鮨に向き合うことができる。デートや会食や、友人同士や女性一人で訪れても、むしろ居心地が良いのが『鮨つきうだ』の魅力の一つ。普段使いはもちろんのこと、頑張った自分へのご褒美など、熟練の技で握られた一貫で笑顔になっていただきたい。
■アクセス
東急東横線 中目黒 中央改札 徒歩10分