JR岐阜駅から車で5分。岐阜市の官庁街にある『たか田八祥(たかだはっしょう)は、三田の二つ星『晴山(せいざん)』や『西麻布 大竹』など、名店の大将を輩出してきたことでも知られる岐阜屈指の日本料理店。多くの若手料理人が師匠と慕う大将の高田 晴之(たかだ はるゆき)氏が腕をふるう。
高田氏は岐阜県生まれ。大阪で7年半修業し、25歳の時に帰郷。岐阜で指折りの割烹料理店の料理長を任されると、大阪で寝る間を惜しんで働いた経験を活かし、売り上げを倍に伸ばすまでの人気店に押し上げた。7年後には同グループの総料理長となり、新規オープンの店を成功させた実績を残して退職。1989年に日本料理『たか田八祥』を開業。料理の腕前もさることながら、その気配りある人柄から調理師学校の講師を依頼されたり、知人から弟子を預かったりする事も多く、活躍の場を拡げるために現在はグループ5店舗を展開する。
高田氏のモットーは、新しいことに積極的にチャレンジすること。「歴史に裏付けられた料理は間違いないが、固定観念を持たず、たとえ失敗しても新しい事に挑戦することが大切。若い人たちの感性と、自分自身の経験年数で新しいものが完成する」と語り、真空調理や低温調理も早くから取り入れるなど、いつまでも進化を忘れない。そして、高田氏の生み出す料理は日本料理の枠にとらわれない。料理会の重鎮や、さまざまなジャンルの料理人らとの幅広い交友関係で、フレンチや中華、イタリアン、スパニッシュなどの料理にも精通する。名物料理は「じゃがいものハリハリ」と「生海苔茶漬け」。日本酒は岐阜の地酒から、全国各地の銘酒までも揃え、ワインも生産者のこだわりがうかがえるものを厳選して扱う。
木のぬくもりを感じられる店内は、四季折々のしつらえで客をもてなす。高田氏は京都の裏千家の家元を定期的に訪ね、稽古し、感性を磨き続けている。人数に合わせて用意される部屋数は全8室(うち、離れが1室)。最大60名まで。離れではお茶会も催すこともできる。家族や友人、知人との会食や仕事の接待など、特別な日を贅沢な空間と料理で満足させてくれる日本料理店である。
■アクセス
JR東海道本線(浜松〜岐阜) 岐阜 北口 徒歩20分
JR東海道本線(岐阜〜美濃赤坂・米原) 岐阜 北口 徒歩20分