東京・西麻布交差点近く、外苑西通り沿いのビル1階に店を構える『焼肉 誇味山(こみやま)』。肉を知り尽くした店主・込山秀規(こみやま ひでき)氏が提供する、昔ながらのタレで食す焼肉店である。
込山氏は、学生時代に肉の小売店でアルバイトをしていた経験もあり、27歳で脱サラし、1997年、焼肉店『ら・ぼぅふ』(用賀)の店長に就任。肉のカットを試行錯誤して独学で習得し、当時ではめずらしいA5ランク牛の「一頭買い」を始めたのをきっかけに、繁盛店となった。その後、A5ランクの黒毛和牛にこだわった焼肉店『Cossott'e(コソット)』(駒沢)を立ち上げ、2014年には、オシャレな店構えの焼肉店『Cossott’e sp(コソット エスピー)』(麻布十番)をオープン。そして2019年1月に独立し、『焼肉 誇味山』を開業した。
肉の買い付けは、込山氏自らが芝浦の食肉市場まで足を運んで目利きし、A5ランクの黒毛和牛を一頭買いする。その厳選された肉は提供する料理に合わせて手切りで用意。おすすめのヒレをはじめ、薄切りのサーロインを軽く炙って卵黄を合わせたタレにつけて食す「サーロインの焼きしゃぶ」や、シャトーブリアンの「ヒレカツ」も人気。コースでは、黒毛和牛の上タン、タンモト、タンシタの3種盛り、ハラミ、内モモ、サーロイン焼きしゃぶ、ヒレカツなど、肉のぜいたくなラインナップで提供される。「もみダレ」にも工夫をこらし、赤身や脂のバランスに合わせて5種類ほどのタレで肉を漬け込む。醤油ベースで、コチュジャンや豆板醤など4種類の味噌を合わせたものや、ニンニク、ショウガ、ゴマ油などを合わせたもの、甘辛いものなど、辛味と甘味のバランスを変えて、肉の味を引きあげる。焼肉にあわせて用意されたアルコールは、ワインはフランス産を中心に15〜16種類、季節変わりの日本酒が5種類、ウイスキーが8種類など。
店のロゴは、日本の有名ロックバンドがデザイン。店内は木を多用した、温もりのある空間。ゲストとの距離を縮めたいという想いから、カウンター8席や4名掛けテーブルの半個室にも十分目が届くような設計となっている。タレで食べることにこだわった込山氏渾身の焼肉を、家族や友人、仕事仲間など焼肉好きのメンバーで、存分に楽しんでいただきたい。
■アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 5番出口より、徒歩7分
東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅 A5出口より、徒歩15分
東京メトロ日比谷線「六本木」駅 2番出口より、徒歩12分