お店は東京タワーからもほど近い、赤羽橋駅近くの東麻布エリア。店主の菅谷 崇之(すがや たかゆき)氏は、都内の鮨の名店で22年の修業と研鑽を積んだ。店主が馴染みのある麻布にて2018年12月7日【すが弥】をオープンしました。
料理はおまかせのみで、「鮨屋に来ていただいたからには、握りを召し上がっていただきたい」と、酒肴はシンプルな料理が中心。一つ一つの魚介を味わってみれば、シンプルゆえにそれぞれの魚の熟成の見極めや〆具合、蒸し物の火入れなど、一つ一つの技術が高いレベルで魚介の味を下支えしていることが感じられる。仲卸業者『やま幸』のマグロをはじめ、扱う魚介はすべて豊洲市場から。酢飯は、『横井醸造』の米酢と赤酢をブレンドし、深みがありながらも魚介の味を邪魔しない絶妙なバランスに仕立てる。米の一粒一粒がしっかりとして、口の中ではらりとほどける握り加減も見事。お酒は、日本酒、シャンパーニュ、ワインと揃えており、お好みの酒と一緒に楽しめる。
清々しい木曽檜のカウンターを設えた店内は、菅谷氏のもてなしが行き届く8席のみの贅沢な空間。ゲストにゆったりと寛いでいただけるようにと特注した椅子は、飛騨の家具職人の手によるもの。物腰柔らかな菅谷氏とマダムの温かなサービスにすっかり緊張もほぐれ、時間を気にせず心ゆくまで口福な時間を過ごすことができる。開業後も真摯に鮨を追求し続ける菅谷氏。その進化し続ける握りを味わえば、鮨職人の真髄を感じられるはずだ。
■アクセス
都営大江戸線 赤羽橋 徒歩3分