広島市内の繁華街・立町にあるビルの地下1Fに店を構えるのが『和牛とワインFuoco(フォーコ)』。オーナーシェフの廣本貴志(ひろもと たかし)氏が厳選した希少な肉を、手頃な値段で提供し、ワインとともに楽しませてくれる焼肉店である。「Fuoco(フォーコ)」とは、イタリア語で「炎」の意。
山口県で旅館業を営む両親の元で育った廣本氏は、東京の服部栄養専門学校を卒業後、東京や広島のイタリアンレストランで腕を磨く。その後、イタリアでの修業中に食べ歩きをするうち、牛肉の魅力に惹かれ、帰国後は東京の有名焼肉店で研鑽を積む。そして、馴染みのあった広島に戻り、2016年3月、『和牛とワイン フォーコ』をオープンさせた。
提供するのは、すべてA5ランクの和牛。看板メニューの「Fuoco(フォーコ)焼」は、特製の割り下にくぐらせた広島牛のリブロースをロースターで焼き、ムース状の特選卵と食す、上品なすき焼きのような逸品。「希少部位盛り合わせ」には、希少部位が日替わりで6種類盛りつけられ、つけダレやローズ岩塩などそれぞれの部位に合わせた食べ方で、味の違いを楽しむことができる。また、広島名物の希少部位である肩バラ肉の一部「コウネ」は必食。広島県外にはあまり流通しない「広島和牛」をはじめ、香川「オリーブ牛」、「鳥取和牛オレイン55」など、中四国地方の厳選ブランド和牛をお楽しみいただける。おまかせコースでは、徐々に味がしつこくならないよう、脂の強い肉から先にすすめていくのがフォーコ流。
厳選ブランド和牛の希少部位を取り扱いながらも、「よい肉を、手頃な値段で楽しんでいただく」ことがコンセプト。ヒレやサーロイン以外の牛肉を、廣本氏の幼なじみが営む信頼できる卸会社から直接仕入れるので、リーズナブルに提供できるという。肉を焼くロースターにもこだわり、煙を一切出さないノーダクトのロースターを使用。体や服に焼肉の臭いがつきにくいことも、人気の理由の一つ。また、お祝いごとの際には、肉のスライスを花びらに見立ててアレンジする「肉ケーキ」の用意が可能で、遊び心のある演出が話題。ドリンクメニューも充実しており、特に焼肉にあうワインは、カジュアルなものから、カリフォルニアのカルトワインやボルドー5大シャトーまで、100種類以上がセラーで出番を待つ。
店内は、フォーコ(炎)をイメージした赤が基調のスタイリッシュなデザイン。カウンター12席と、テーブル席、半個室を用意。家族や友人、仕事仲間との会食や、海外からのゲストのおもてなしの際にも、ぜひ和牛のうま味を気軽に楽しんでいただきたい。