中目黒駅から徒歩約5分。路地裏にある隠れ家的な鮨店『宇田津 鮨(うだつ すし)』。“アートギャラリーの中にある鮨屋”をコンセプトに、国内外の有名アーティストによる絵画があちこちに飾られた空間の中で、銀座や西麻布の鮨店で研鑽を積んだ大将・宇田津 久(うだつ ひさし)氏が鮨を握る。
伝統的な握りを基本とし、酢飯は、赤酢1種類と米酢2種類を合わせたものと、赤酢1種類、米酢1種類を合わせたものの2種類を使い分け、米は東京・国立の契約農家から仕入れるキヌヒカリを使用。また、宇田津氏オリジナルの握りもあり、中でもオススメなのが「ベジロール」と「季節のハーブ巻き」だ。「ベジロール」は、数種類の季節野菜を刻んで巻き鮨にしたもので、つまみから握りに移る際、必ず一品目に提供しており、さっぱりと食べ始めることができる。「季節のハーブ巻き」は、広島・三原の「梶谷農園」を訪問した際に、ハーブに魅せられたことがきっかけで開発した一品。季節ごとに仕入れる青魚や白身魚とマイクロベジタブルを合わせ、海苔で巻いている。
つまみで好評なのが「マグロの燻製」。柵取りしたマグロの一部を金串に刺して藁で炙ったものを、蓋つきのガラスの器に盛り付けてトリュフ塩をふる。蓋をする際に煙を入れ、ゲストの前で蓋をあけるというエンターテイメント性のある演出も喜ばれている。ドリンクは、元『ティルプス』のオーナーソムリエでフードキュレーターとして活躍中の大橋直誉(おおはし なおたか)氏が監修。宇田津氏の鮨やつまみに合わせて選んでおり、日本酒は6〜10種類、ワインは白2種類と赤3種類、シャンパーニュはボトルで5〜10種類を揃えている。
客席は奈良の吉野檜を使用したカウンター9席と 4名用の個室が1室。モルタル仕上げのシックな空間の中で飾られる絵画は、季節ごとに変えているという。家族や友人、カップル、仕事仲間と一緒に、新しいスタイルの鮨を楽しんでいただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2024年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒」駅より、徒歩5分