【お知らせ】
夏季期間(2020年は8月)は、業態を変え、「アルベリーニ」となっております。こちらを参照ください。
https://pocket-concierge.jp/ja/restaurants/244201
JR軽井沢駅より車で15分。少し山に入った緑の深い場所に隠れるようにある平屋建ての一軒家『フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ』。この長く印象的な名前は、イタリア語で「幸せを司る一枚の葉」を意味する。
オーナーシェフは小林幸司(こばやし こうじ)氏。26歳で名古屋市内にイタリア料理店を開いたのち、それを閉めて1989年に渡伊、ウンブリア州の『リストランテ・ヴィッサーニ』に入店。1年半で料理長に抜擢されたのち91年に帰国、2002年中目黒に『フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ』をオープン、そして2011年に現在の軽井沢に移転し、1日1組4名限定のレストランとして再オープンした。現在は妻の小林葉子(こばやし ようこ)氏と二人で料理を生み出している。
料理はおまかせで「proposta(プロポースタ)」と名付けられた10種9皿構成のコース。一皿一皿が理論的に考え尽くされ、手がこんでいて、それを支える技術が感じられる。一皿ごとに、「呪文」とも言われる、小林氏による料理の詳細な説明を聞くことから特別な時間はスタートする。食材が今ゲストの目の前にある料理にどのように作り上げられたかを聞くことが、この空間を味わうひとつの愉しみでもある。そして、同じゲストに同じ料理は出さないというこだわりも徹底している。ドリンクは、スプマンテほか料理に合わせてベストなものがペアリングされる。
落ち着いたモダンなロッジのような店内は、4名まで使用可能のテーブル席のみ。暖炉には薪がくべられ、その炎と薪がはぜる音が特別な非日常を演出する。イタリア料理をというよりは、鬼才とも呼ばれる小林氏の料理を目指して、北は北海道、南は沖縄からゲストが訪れる。開業当初から通うゲストも多く、予約は至難だ。新幹線に乗って訪れる価値があるこのリストランテで「完璧な非日常」を体感してはいかがだろうか。
■アクセス
しなの鉄道 軽井沢駅 タクシー20分(季節によって異なる)