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熊本県熊本市の西辛島駅より車で5分。繁華街を外れた閑静な町に店を構える鮨店『むら上』。兄の村上 正臣（むらかみ まさおみ）氏と弟の村上 拓也（むらかみ たくや）氏の兄弟2人が、大将として店に立つ。村上氏の実家は、熊本県天草市にある鮨の名店『奴寿司（やっこずし）』。父親である親方の村上 安一（むらかみ やすいち）氏を師匠に修業を積み、2020年1月に『むら上』をオープンした。
村上兄弟の願いは、故郷・天草の食材の魅力を知ってもらうこと。天草を離れたとき、その食材の素晴らしさに改めて気づいたという。漁師である同級生の想いまでお客様に届けるべく、東京から届くマグロをのぞいてほとんどの魚介類は天草のものだ。握りの要となる酢飯は、米の匠“五つ星マイスター”のセレクトと実家『奴寿司』の酢の配合をいかしている。ワインはフランスや日本、地元熊本の「菊鹿ワイナリー」などのナチュラル系を10種揃え、日本酒は熊本「亀萬酒造」の地酒や福岡の「田中六五」をはじめ、“鮨に合う、おいしいもの”を全国から取り寄せる。
外観は、レストランを思わせるスタイリッシュな洋風な造り。扉を開けて店内に入ると、イチョウの木のカウンターが目を引く。客席はカウンター10 席のみ。「時間を忘れて食事を楽しんでいただきたい」という思いから、中からは景色が見えないように閉ざされた空間にし、非日常を演出する。器は、天草「丸尾焼」のもの。三兄弟が陶芸家の次男・金澤 宏紀(かなざわ ひろき)氏と三男・なおき氏の作品を使っている。家族や友人、仕事仲間との会食やデートなどで訪れ、天草の食材の魅力を存分に味わっていただきたい。また、海外ゲストのおもてなしの場としても、熊本観光とともに日本文化の鮨を堪能されてはいかがだろうか。
■アクセス
JR鹿児島本線(博多〜八代) 熊本駅 タクシー5分
