東京・渋谷駅から徒歩5分。繁華街を抜けて奥座敷、松濤にも至近のビルの2階にある『中華寝台(チャイニーズベッド)』は、渋谷・神泉エリアでは貴重な、落ち着いた雰囲気の中華料理店だ。
シェフは上笹俊(かみささ しゅん)氏。南青山の薬膳中華『エッセンス』に7年勤務し、後半4年はセカンドシェフをつとめた。そして2019年10月、『中華寝台(チャイニーズベッド)』オープンと同時に、同店のシェフに就任。
料理は、12皿ほどのおまかせコース。広東と四川を融合したヌーベルシノワを思わせるモダンなコース仕立てだ。国際薬膳調理師の資格をもっている上笹氏の料理には、薬膳の考えが息づいている。スペシャリテは、通年提供するメインのフカヒレ料理。濃厚なスープで煮た、白湯土鍋煮込みや毛ガニ土鍋煮込みなど、およそ月替わりのアレンジでリピーターも飽きさせない。〆のご飯ものは、薬膳カレーほか、すっぽん天津飯、白子の麻婆豆腐など、常時2~3種類を用意。お腹の具合に合わせ、複数選ぶことも可能(追加料金)だ。
ドリンクは紹興酒も含めて世界各国の珍しいワインを揃える。料理とのペアリングはアルコールとノンアルコールの2種類を用意。ペアリングの飲み物がフリーフロー、つまりお替りにも柔軟に対応してくれるので、気に入った組み合わせを納得のいくまで楽しめるのも嬉しい。
落ち着いたモダンな店内はカウンター10席のみ。オープンキッチンに立つ上笹氏をかこむように並ぶカウンターは、どの席からでもシェフの所作を見られる特等席だ。バーのようなしっとりとした雰囲気に、特注の和皿が映える。夫婦やカップルなどの普段づかいのゲストが多いが、お一人様でも気軽に楽しめる。渋谷の喧騒から離れて、ヌーベルシノワの小皿料理とワインのマリアージュを、心ゆくまで楽しんでみてはいかがだろうか。
【アクセス】
■JR山手線 渋谷駅 A2出口徒歩4分
■東京メトロ銀座線 渋谷駅 A2出口徒歩4分
■東京メトロ半蔵門線 渋谷駅 A2出口徒歩4分