表参道駅から徒歩5分のビルB1Fに店を構えるのが『デンクシフロリ』。店名を「デン」「クシ」「フロリ」と区切って見ると一目瞭然。神宮前の二つ星『傳(でん)』のシェフ、長谷川 在佑(はせがわ ざいゆう)氏と、同じく神宮前の二つ星『フロリレージュ』のシェフ、川手 寛康(かわて ひろやす)氏が「串」をテーマにコラボレーションする話題のレストランだ。
長谷川氏と川手氏は、共に「アジアのベストレストラン50」にも選出される日本を代表する実力派シェフ。古くからの知り合いでもありライバルでもあった2人は、2011年ごろからコラボイベントを開催し、力を出し合った。当時はまだ珍しかったシェフ同士のコラボは大きな刺激となり、「将来はこんな店ができたらいいな」と思い描いていた。その構想が形になり、2020年10月、満を持して『デンクシフロリ』をオープン。
独創的な日本料理のスタイルを築く長谷川氏と、クラシカルでメッセージ性に溢れたフランス料理を届ける川手氏。それぞれのカラーが最大限に引き出される料理の数々を展開する。『傳』だけでも、『フロリレージュ』だけでも表現できない『デンクシフロリ』ならではのメニュー。2人の良さがぶつかり合うのではなく、“串”という架け橋でつながりマリアージュされた極上の一品が提供される。
ドリンクは、『フロリレージュ』がカクテル・ペアリングにこだわるように、『デンクシフロリ』もサワーなどを使った、『デンクシフロリ』ならではのペアリングを用意する。
ライブ感満載のオープンキッチン。カウンター(16名)越しには昔ながらの「お竈(くど)さん」が見え、煮炊きする竈(かまど)の高さは『傳』で使用する土鍋の高さに合わせてある。竈に暖簾といった日本文化の神髄が散りばめられた店内は懐かしくもあり、斬新でもあり…。『傳』と『フロリレージュ』が交じり合うこの空間を食の楽しさ、大切さを共有できる仲間と利用され、オリジナリティ溢れる“串”メニューを堪能していただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2022年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅より、徒歩5分