平素より「鮨 きのした」をご利用いただきありがとうございます。
この度、昨今の仕入れ価格の高騰が続き価格維持が困難となりやむを得ず苦渋の決断とはこざいますが、2022年11月よりおまかせコース価格変更をご報告させていただきます。
大変心苦しいご案内となりますが皆様におかれましては何卒ご理解くださいますようにお願い致します。
これからも皆様により良いお食事の提供ができるようサービスの向上にも努めてまいります。
変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
鮨きのした 店主
西麻布一丁目のマンションに、看板を出さず隠れ家的に店を構えるのが『鮨 きのした』。名だたる日本料理店、鮨店で研鑽を積んだ大将の中村 慎亨(なかむら のりあき)氏が、心を込めて鮨を握る。
中村氏は『京都吉兆 嵐山本店』での修業を経て、故郷の広島へ。道場 六三郎氏の弟弟子が営む日本料理店『稲茶』で働いた後、銀座『ろくさん亭』に入る。8年務める間、道場氏からの紹介で料理長を務めた青森『南津軽錦水』では、旅行会社のランキングで旅館部門の料理日本一に輝いた。その後、フランス料理店でサービスを学び、日本料理店で研鑽を積んだ後、『吉祥 銀座本店』の総料理長に就く。その後、知り合った鮨職人の声がけで某有名店で鮨を本格的に学び、2018年に縁あって『鮨 きのした』へ。2020年8月の改装から新体制となり、店主として『鮨 きのした』で腕を振るう。
コースは、つまみ10〜12品の後に、握り10〜12貫が提供される。魚介の仕入れは、マグロは豊洲市場から。ウニ、イクラ、あん肝などは北海道、ズワイガニは石川、クエは九州地方からと、その季節で一番良い産地のものを取り寄せる。酢飯は、八代目儀兵衛による京都のブレンド米に、赤酢とクリスマス島の塩を使用。どの鮨ダネも温度を調整した同じ酢飯を用い、バランスを取る。
看板メニューは「ビーフンキャビア」。芯を残したアルデンテのビーフンに干したホタテのうま味を加えて炒める。その上にたっぷりの国産キャビアがのせられた贅沢な一品だ。「鮑の肝ソース」、「蟹の醤油漬け」も人気。
ワインはシャンパーニュ、赤白を揃える。日本酒は、宮城「日高見」や「伯楽星」、秋田「新政」、山口「東洋美人」、中村氏が愛飲する福島「飛露喜」と、辛口のものを中心に10種ほど用意している。
マンションのエントランスからインターフォンで呼び出し2階に上がると、そこはもう鮨店の佇まいだ。店内は白木のカウンターが目を引き、付け場には氷の冷蔵庫と焼き台が置かれる。家族や友人、同僚、カップルなど様々なゲストが来店するだけでなく、鮨通からも一目置かれる『鮨 きのした』で、熟練の技が光るつまみと鮨を堪能していただきたい。
■アクセス
東京メトロ日比谷線 六本木駅 2番出口徒歩7分
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 5番出口徒歩約5分