海・山・里の食材が豊富で「食の宝庫」と言われる福井県。福井駅から車で5分、春には街路樹に何キロも続く桜が満開になる「さくら通り」に面した古民家が『御料理 一燈(いっとう)』だ。福井生まれの大将、倉橋 紀宏(くらはし のりひろ)氏は18歳で食の道を志し、いくつかの日本料理店で研鑽を積んだ後、2007年に『ときの蔵』をオープン。2012年には2店舗目となる『日本料理 一燈』を開業し、2019年に現在の地に移転。2021年には世界的グルメガイドブックで二つ星店に掲載され、全国各地の食通たちが季節ごとに福井の名物を求めて訪れる、テロワール際立つ日本料理店だ。
故郷の福井を愛して止まない倉橋氏が表現するのは、「越味(えつみ)」。越中・越後・越前(富山・石川・福井)の食材を使って、越の味(北陸の味)を満喫できる料理をコースで提供。食材は、自らその土地や人を訪ねて厳選し、日頃の交流を通して深い信頼関係を築いた生産者から直接仕入れる。注目すべきは、お米と焼物料理。一緒に田植えを手伝うこともあるお米は、福井「越前田んぼの天使有機の会」が作る完全無農薬のコシヒカリを使用。真心こもる素朴な風味と甘みで格別の味わいだ。焼物は、旬の魚介類を炭焼き、藁焼き、炙りなどカウンター目の前でダイナミックに調理。船上活締めの甘鯛やノドグロ、北潟湖の天然ウナギなどどれも美食家たちをも唸らせる逸品。また冬には越前蟹を使ったコース、夏には福井・池田町から生きたまま届く天然鮎など、季節ごとの「越味」をぜひご賞味いただきたい。
お酒は、福井の地酒を中心に、ワインも赤白から充実したラインナップで提供する。フルコースとショートを選べるペアリングでは、要望に応じてソムリエがセレクトする。
店内は、古民家をリノベーションした風情ある建物に数寄屋造りが施され、凛とした上質な空間。1階のカウンター6席のほか、1階と2階に個室4部屋(最大10名)を用意。うつわは、骨董を中心に越前焼や九谷焼を使用している。
旅行や家族での食事、記念日利用や接待などでご活用いただき、日本屈指の食の街、福井の滋味をぜひ季節ごとに味わっていただきたい。
■アクセス
JR北陸本線 福井駅 徒歩15分
福井駅よりタクシーにて5分