予約困難店として知られる東京・四ツ谷の『三谷』が手掛け、人気店へと成長した『紀尾井町三谷』が店を構える商業施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」の同フロアに、2021年9月2日、新たな姉妹店としてオープンしたのが『紀尾井町三谷 別邸』だ。
大将を務めるのは、この道20年以上のキャリアを積む本多栄輝(ほんだ えいき)氏。『三谷』の主人、三谷康彦氏が『鮨 魯山 伊勢丹新宿本店』で店長を務めていた頃から、三谷氏の下で研鑽を積み、2018年より『紀尾井町 三谷』へ。副店長を務め、新たなステージとして『紀尾井町三谷 別邸』を任されている。
『紀尾井町三谷 別邸』のコンセプトは"料理の進化と料理人の深化を届ける"こと。この度、同店がオープンした背景にも、「弟子の深化を見てもらいたい」という三谷氏の想いも込められている。また、料理は『紀尾井町 三谷』と同様で、"全国の厳選素材とワインや日本酒のペアリングで楽しんで頂く"がコンセプト。「アミノ酸を持つ魚介類、酵素の完成形であるお米とお酢、この上下関係の成立を心がけています」と話す三谷氏。魚介類は、その店にあった仕立てを行い料理人からの信頼も厚い、静岡・焼津「サスエ前田魚店」、マグロは「やま幸」から仕入れており、米は、本多氏がお米マイスターの方と相談しながら選定。水分量や糖度を調節して古米に近い状態に育てられた、新潟県と島根県の新米コシヒカリをブレンドして使用している。
「三谷」の代名詞ともいえるペアリングは、専属のソムリエと共に料理や季節に合わせて選ぶ。日本酒は十四代を主とし、白ワインはブルゴーニュ、赤ワインはボルドーやブルゴーニュ、また甘口ワインなども使用し、その時の素材の状態に合わせてチョイスしていく。
店内は、カウンター6席のお部屋が2つ。『三谷』の空間のコンセプトである「近未来の茶室」を表現し、世界平和とつながるお茶の精神を踏襲。また、カウンターの素材には、埼玉県秩父市にある三峯神社の神木である、樹齢400年以上のヒノキをいただいて使用。
ぜひ一度「三谷」のペアリングを家族や友人など大切な人と楽しんで頂きたい。
■アクセス
東京メトロ 永田町駅 9a出口 徒歩1分