佐賀空港より車で40分。肥前鹿島駅より車で10分の佐賀県鹿島市にある肥前浜宿は、古い町並みが残る風情のある町だ。そこに店を構えるのが『御宿 富久千代 草庵 鍋島』。店名にあるように、同町で日本酒「鍋島」を醸す富久千代酒造が、鍋島、日本酒のファンに日本酒の素晴らしさや価値が生まれる「飲むシーン」での深掘り、そして日本酒、料理、器が一体となって生まれる感動を味わって頂きたいと、日本初の蔵元直営オーベルジュとして2021年春に開業。オーベルジュに宿泊のゲストは通常非公開の酒蔵を杜氏や蔵人が案内し、実際に造り手の話を聞き、醸造の現場を見ることで、日本酒の奥深さを感じることができる。
腕を振るうのは料理長の西村 卓馬(にしむら たくま)氏。西村氏は三つ星『神楽坂 石かわ』で修業し、故郷福岡へ。一つ星『Restaurant Sola』で研鑽を積んだ後、2021年3月『御宿 富久千代 草庵 鍋島』開業にあたり、その料理への情熱と完成度の高さを買われて料理長に就任した。
おまかせコースの料理12品には、佐賀をはじめとする九州全県の厳選食材がふんだんに使われる。西村氏が直接出向き、生産者の想いの詰まった九州を中心とした四季折々の食材を使用。おまかせコースはおよそ一月半毎にメニューが変わり、その度にペアリングする「鍋島」のアイテムも代わる。
ドリンクメニューは、なんといっても日本酒。オール「鍋島」ペアリングをおすすめしたい。26〜27種揃う「鍋島」の中から7アイテムをセレクト。中には市場に出回らない、ここでしか楽しむことができない希少な「鍋島」も用意されるので逃す手はない。
さらに特筆すべきは、料理を彩る器の数々。有田焼や唐津焼の重人作家や若手陶芸家の作品をはじめ古唐津や古伊万里など歴史を感じる佐賀らしい器や海外からのアンティークのガラスの器なども目を引き、築230年で茅葺き屋根の趣ある伝統建築物にトーンを合わせる。建物は『御宿 富久千代』というオーベルジュでもある。家族や友人、仕事仲間やカップルなどで利用され、佐賀の魅力が詰まった日本酒「鍋島」と料理、器を堪能していただきたい。
■アクセス
肥前鹿島駅よりタクシーで10分
■店舗よりお知らせ
2023年1月1日より価格改定を行います。