秋田駅よりタクシーで約8分。「秋田市立赤れんが郷土館」前に店を構えるのが『秋田すし匠(すししょう)』。親方の佐々木 啓仁(ささき あきひと)氏が、故郷で腕を振るう。
佐々木氏は、店名からもうかがえるように四谷の名店『すし匠』で修業。江戸前鮨の漬ける・〆る・煮るをたたき込まれ、暖簾分けを許された数少ない鮨職人だ。2001年に故郷・秋田に戻り『秋田すし匠』をオープン。地元の人々はもちろん、県内外からも佐々木氏の握りを求めて鮨を愛するお客様が足を運ぶ人気店となった。
コースのトップは挨拶がわりの握りを一貫。その後はつまみ(10品程)と握り(10貫程)を交互に提供。マグロやウニなどは赤酢、白身は米酢と鮨ダネによって使い分ける酢飯も『すし匠』のスタイルを受け継ぐ。それと共に、しょう油やみそ、塩は地元・秋田のものを使い、鮨ダネのマグロこそ豊洲市場の人気仲卸「やま幸」の仕入れながら、秋田の信頼のおける鮮魚店から届く厳選魚介で握る、秋田の海の幸、山の幸、旬のものを味わう「秋田前」が佐々木流だ。
秋田の大地の恵みを受けた「野菜巻き」も好評。また『すし匠』の看板メニュー「おはぎ」も健在。『秋田すし匠』の「おはぎ」は、マグロの中落ちに刻んだ「いぶりがっこ」を混ぜるのが特徴だ。秋田の銘酒「新政」の『秋田すし匠』特別限定酒「エクリュ」を置くとこからも、秋田を代表する鮨店であることがわかる。
清潔感あふれる白木のカウンター(9席)では秋田の伝統工芸「白岩焼」や、「川連(かわつら)漆器」などの器が料理を彩る。家族や友人、カップルなどで秋田を訪れ、佐々木氏の秋田前の握りを、軽妙なトークと共に楽しんではいかがだろうか。
■アクセス
秋田駅よりバスで川反入り口で下車 徒歩5分
秋田駅よりタクシーで8分