数々の食の名店が軒を連ねる銀座3丁目。松屋通りにあるビル7階にひっそりと店を構えるのが日本料理店『香嵐(こうらん)』。店主の五十嵐 大輔氏がお客様の為に腕を振るう。
日本料理店で修業を重ねた五十嵐氏は、十割蕎麦を学ぶため『蕎麦 流石』に入店し、その後、『流石 はなれ』で料理長を務めた後、『銀座 小十』へ。2013年に同系列『銀座 奥田』の料理長となると、星を獲得する人気店に。2018年には六本木にある会員制日本料理店の料理長に就任、その後独立し2021年に『香嵐』をオープンした。
『香嵐』の料理は、五十嵐氏が追求する食材本来の豊かな香りと味わいが織りなす独創的な調和となって心と体に沁み入る。厳選した食材を最大限昇華させたコース全13品は前菜から始まりお椀、造り、焼物、煮物、ご飯、蕎麦、甘味、抹茶とシンプルでありながらそれぞれの深みを感じる構成。旬の食材は日本各地の天然・野生にこだわり、天然の山菜・木の子は産地直送。活きたまま届く友釣りのアユ、天然鰻やジビエもその生命力を一皿に落とし込むことを得意とする。拘りの鰹節と昆布以外にも季節によっては鶏やきのこでもだしを引き、季節ごとに料理の表情を変える。
飲物はマネージャー兼ソムリエの坂本氏がワインや日本酒をセレクト。料理に寄り添い、引き立てる酒類を季節ごとに多数用意する。料理に合わせた日本酒のペアリングも可能だ。また氏のパリやニューヨークでの経験を活かしたセレクトやサービスは海外ゲストのおもてなしも安心して任せられる。
2023年春より店内を改装し、装いも新たに、カウンター6席になり、よりお客様との距離が近くなった。臨場感をさらに楽しむ空間を味わうことができるようになった。また、五十嵐氏みずからお茶を点てるスペースは変わらず健在。これもまた『香嵐』の魅力の一つと言っても過言ではない。気のおけない仲間や大切なゲストと共有する特別なひとときを『香嵐』ならではの味わいと香りで是非一度お愉しみいただきたい。
■アクセス
東京メトロ銀座線、丸の内線、日比谷線銀座駅A13出口より徒歩1分
都営浅草線東銀座駅A8出口より徒歩3分