古都京都の代表的名所のひとつ、桂川を流れる渡月橋のそのそばに新しい名所が誕生した。スモールラグジュアリーホテル「MUNI KYOTO」内『ムニ アラン デュカス (MUNI ALAIN DUCASSE)』は嵐電嵐山駅徒歩4分、JR嵐山駅から歩いて10分程度の絶好の場所にあり、渡月橋を渡りながらレストランまでのアプローチが楽しめる。シンプルでミニマル、京都の自然に溶け込むような洗練されたデザインは、安田デザイン研究所の内装設計によるものだ。
シェフはアレッサンドロ・ガルディアーニ氏。イタリア、サンレモ出身で、2012年にモナコのパラスホテル『オテル・ドゥ・パリ』でフランク・セルッティ氏がシェフを務めるアラン・デュカスのレストラン『ル・グリル』に入店、以来10年アラン・デュカスの店で腕を磨いてきた。2016年、パリのホテル「ル・ムーリス」内のレストラン『ル・ムーリス・アラン・デュカス』(二つ星)ではアシスタントシェフを務め、今回『ムニ アラン デュカス』のシェフに抜擢された。
料理はアラン・デュカス料理の神髄を体現する、クラシックな中にモダンな要素を取り込んだフランス料理。皿の上に華やかで洗練された料理世界を描き出し、世界的グルメセレクションで一つ星を獲得した。そこに京都ならではのニュアンスを加え、新たな世界観の創出を目指す。デザートでは砂糖を極力使わず、素材の甘さを生かすデュカス氏の思いが生かされている。ホテル「MUNI KYOTO」には、他にカジュアルなレストラン『ムニ ラ テラス (MUNI LA TERRASSE)』があり、こちらもガルディアーニ氏が料理を監修する。
ワインはほぼすべてフランスワイン。パリのアランデュカスグループが、日本人の好みに合わせたセレクションを用意した。日本酒は、石川県金沢の中村酒造がアラン・デュカスの世界観に合わせて醸造した「アラン・デュカスセレクション 純米酒」や、山梨県の山梨銘醸株式会社七賢の「アラン・デュカス スパークリング サケ」がオンリストされ、新しいマリアージュを提案する。アルコールペアリングを設定、3~5杯を中心にゲストの相談に応じて提供。
赤と茶色を基調としたシックでモダンな内装の店内には、テーブル計32席(うち個室1室6名を含む)。レストランは地下にあり、ダイニング全体が地上から自然光を取り込んだ中庭「光の庭」に面している。中庭に置かれた銀色の丸いオブジェは、上半分は光を取り込み下半分に大地を映し込む。洗練したダイニングに映える器は、フランス・ベルナルドやジャン・ルイ・コケなど。また、バカラのアンティークグラスやレイノーなど、アラン・デュカス氏のコレクションの器が登場することもある。
ゲストには、東京やパリのアラン・デュカスの料理のファンなど、氏の料理の世界観を体験したいゲストが多く訪れる。
嵐山と渡月橋という日本でも一等の名所を借景に生まれた『ムニ アラン デュカス』。その唯一無二の世界観を、古都京都でぜひ味わっていただきたい。
■アクセス
嵐電(京福嵐山線)嵐山駅より徒歩4分
JR山陰本線 嵯峨嵐山駅徒歩10分