白金台駅より徒歩5分。閑静な住宅街に店を構えるのが『CIRPAS(サーパス)』。国内外でフランス料理のエスプリと技術を身につけた吉田 能(よしだ たかし)シェフが腕を振るう。
吉田氏の経歴は華々しい。丸の内ホテルレストラン『ポム・ダダン』で4年間勤務した後、渡仏。パリ『ドミニク・ブシェ』で研鑽を積み帰国。赤坂『ピエール・ガニェール』を経て、2015年、パリ時代の師であるドミニク・ブシェより声がかかり、銀座『ドミニク・ブシェ トーキョー』のスーシェフに就任。その後は同グループ内の様々な新規店舗を任され、2021年3月までエグゼクティブ・シェフを務めた。さらに吉田氏の名を知らしめたのは2020年より世界最大の動画共有サイトにてスタートした料理動画「George ジョージ」の配信。そのプロ目線の料理技術とセンスある語り口で、瞬く間に60万人の登録者を惹きつけるメガコンテンツとなった。
2022年11月、満を持して自身の世界観を表現するレストラン『CIRPAS』をオープン。店名『CIRPAS』は、循環(circulation)と熱量(passion)を合わせた造語。クラシカルなフランス料理に敬意を払いつつ、吉田氏独自の新しい流れを熱量高く取り入れたいという思いが込められている。
前菜からデセールまで11皿ほど提供されるコース。魚介は豊洲市場より。メインで使用される鹿肉や野菜などは、ハンターや生産者の元を訪ね、それぞれの考え方、こだわりを理解し、皿に昇華。ある時は炭火、ある時は鉄板でと火入れにも変化をつけ、食材の様々な表情を見せていく。
吉田氏のコース料理を完成形に誘うのは、マネージャーの森田 剛生(もりた たけみ)氏と、ソムリエ 古内 将道(ふるいち まさみち)氏によってサービスされるワイン。ボトルでしか愉しむチャンスのないような、希少な極上ワインを、ハプスブルク家御用達の「ロブマイヤー」のグラスで提供。このワインペアリングをぜひおすすめしたい。
店内は、グレーを基調にしたシックモダンな雰囲気。大理石のカウンター(8席)に、佐賀・有田焼「カマチ陶舗」 によるオリジナルの器が料理を彩る。4席のテーブル個室も用意されているので、プライベートでも、ビジネスでも、様々なシーンで利用し、「CIRPAS」の世界感と食の愉しみを共有されてはいかがだろうか。
■アクセス
南北線白金台駅2番出口より徒歩4分