JR三鷹駅から車で15分ほど、東京・調布市の神代植物公園そばに、薪焼き料理レストラン『Maruta(マルタ)』はある。ウッディな一軒家のエントランスには薪が積まれ、店内には広々としたオープンキッチンとその一角に、主役となる薪焼きグリルがしつらえてある。
「ローカルファースト」をコンセプトに、食材は主に近隣の多摩地区の農家から、魚介類は近くの調布飛行場から伊豆の新鮮なものが届けられる。そして何より『Maruta』の特徴は、長さ5.5mの大テーブルに置かれた大皿料理をシェアする、ユニークな提供スタイルである。たとえばメインディッシュでは、鴨がまるまる一羽、薪焼きにして皿に盛り付けられ、テーブルに登壇する様子は迫力そのもの。味付けは塩や自家製のピクルス、あるいはその場でゲスト自身が石臼で挽く黒コショウなど、焼いた肉の風味やうま味がダイレクトに感じられるシンプルなもの。その皿からゲスト自身がそれぞれに取り分けるのだ。ゲスト同士の会話も弾み、だれもが夢中になれるひとときとなる。
シェフは石松一樹(いしまつ・かずき)氏。銀座『カーエム(KM)』などのレストランを経て渡豪、オーストラリア・メルボルン郊外の、世界でも気鋭のレストラン『ブラエ(Brae)』で修業。『Brae』は、有機栽培の自家菜園や、鶏を放し飼いにした12万㎡の広大な農園をレストランに併設し、新鮮な食材を料理に生かしている。石松シェフはここで修業後、2017年の『Maruta』オープンに伴い、シェフに就任した。サービス兼ソムリエは元・代々木上原『グリ(Gris)』(※現『sio』)の外山博之(とやま ひろゆき)氏。自然な造り手のシャンパーニュやワイン、国産のクラフトジンや近隣農家や庭で採れた素材を発酵させた、自家製ノンアルコールドリンクなど、さまざまなニュアンスを巧みに料理に合わせていく。また、ゲストの好みに合わせたボトルワインの提案も秀逸で、グラスの中でゆっくりと変化していくマグナムボトルのオーダーもオススメ。
店内には10人がけの大きなテーブルが2つ。少人数での予約も可能だが、6~10名の仲間で一つのテーブルを囲むのがオススメ。中庭には広い畑があり、ローズマリーなどのハーブが料理に合わせてその場で収穫される。『Maruta』でのひとときは、食のリアルな体験とライブ感も含めて楽しめる、忘れられないものとなるだろう。
※貸切食事会やパーティー利用も可能です。
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■アクセス
JR中央線「三鷹駅」、京王線・京王相模原線「調布駅」より、
バスまたはタクシーで15分、深大寺北町バス停より徒歩1分