大阪屈指の歓楽街、北新地のビル5Fに店を構える『柏屋 北新地店』は、三つ星の本店『柏屋 大阪千里山』の姉妹店として2022年にオープン。本店で研鑽を積み、『柏屋 香港』の料理長も務めた髙橋 淳(たかはし あつし)氏が腕を振るう。
『柏屋』二代目で総料理長の松尾 英明(まつお ひであき)氏によると、個室で会席料理を提供する本店に対して、カウンター8席のみの『柏屋 北新地店』は新たな挑戦だという。『柏屋』の味を踏襲する髙橋氏が、また違った切り口でお客様をもてなす。
コース料理は、先付から果物、菓子まで11品ほど。『柏屋』が重んじる日本料理の伝統に新しい趣向を取り入れ、四季折々のストーリーを織り込んでいく。だしは、大阪のコンブ問屋「こんぶ土居」が『柏屋』のために厳選する道南(白口浜)の天然真昆布と鰹節でとり、そのこだわりは、煮物椀(お吸い物)を味わえば納得できる。季節の食材をフランス料理のスフレのように仕立てる『柏屋』名物の「雲龍焼」も健在。マツタケをハモで巻き、炭焼きにする「ハモマツ」も季節を感じる逸品として人気を集める。
日本料理にペアリングを提案する本店と同じく、『柏屋 北新地店』もアルコールメニューはペアリングがおすすめ。コース料理の一品一品に洋酒、ワイン、日本酒が少量でペアリングされ、髙橋氏が思い描く季節の料理構成に彩りを添える。さらには、京都で江戸時代から続く染屋「染司よしおか」のアートディレクションによる和紙ばりの壁や、吉野ひのきのカウンターといった設も季節の表現に一役買う。プライベートでも、海外ゲストのもてなし等のビジネスシーンでも利用され、季節を感じる料理と空間を堪能されてはいかがだろうか。
■アクセス
JR東西線 北新地駅から徒歩5分