『瓢亭』の歴史は深く、約450年前に遡る。南禅寺の腰掛茶屋として庵を結んだのがはじまりである。「くずや」と呼ばれる茅葺の茶室は創業時からの建物で、今でも客人を迎えている。明治維新で活躍した山形有朋や品川弥二郎による戯れ書きや表玄関の茶壺など、当時の面影を色濃く残すものも現存している。
『瓢亭』の代表料理である、「瓢亭玉子」や季節限定の「朝がゆ」は、世界中からこれらを目当てに訪れる人が絶えないほど。行き過ぎず、かつ足らないことのないように、というもてなしの心、季節を愛でる料理と室礼(しつらい)で、常に時代を支え彩った文化人、茶人、経済人、京の旦那衆など多くの人々を魅了し続けてきた、三つ星という名誉にとどまらない、日本・京都を代表する老舗料亭である。
個室・半個室は様々で、掘り炬燵・テーブル・お座敷の様式で2名〜28名様までの部屋が用意されており、京都の四季の変化を感じさせる庭園を臨むことができる。12歳以上のお子様であれば、ご家族でのご利用も可能。京都観光や海外ゲストのおもてなしなど、豊かな時間を求めて、ぜひ足を運んでいただきたい。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて三つ星を獲得
【アクセス】
■京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」2番出口より徒歩10分
■JR京都駅より車で約20分