中目黒駅から徒歩7分、春ともなると一面の桜に染まる中目黒の川沿いに、2018年2月にオープンした『Onda Tokyo(オンダトウキョウ)』。シェフの中村圭佑氏は、静岡『ヴィラ・ディ・マンジャ ペッシェ』(現『リストランテ・プリマヴェーラ』)で9年間修業後、イタリアに渡って各地の名立たる星付きレストランで現地の味を学んできた。その彼がこの地で提案するのが、”イタリアン・ジャポニカ“という新たなスタイル。地域に根付いたイタリアの味を、文化・風土の異なる日本でそのまま再現することは難しい。イタリアで培った技を活かしつつ、日本の文化・風土に合わせた新たなイタリアンを作り出そうというのだ。高い志を持つ中村氏の下、これまで様々店でともに研鑽を積んだスタッフたちが集まり、スペシャリスト4人で『onda』を立ち上げた。ちなみに店名の『onda』は、イタリア語で波を意味する。“小さな波が集まって大きな波を作る”という想いが、店名と店のロゴに込められているのである。
静岡で生まれ、静岡と縁が深い中村シェフは、静岡・三島の契約農家・杉正農園から仕入れる野菜、小田原の漁港から活締めで直送する魚など、静岡産の食材にこだわる。料理を盛り込む器は美濃焼のオリジナルの和食器で、見た目にも和とイタリアンの融合を感じさせてくれる。6種類の旬の魚に、それぞれにふさわしいソースや付け合わせを合わせ、美濃焼に盛り付けたスペシャリテ「海の恵みOnda スタイル」は、まさに中村シェフの思いが体現された必食の一皿。ワインはほぼイタリア産で、冬は北部産を充実させ、温かくなるに従い南部産のワインの割合を増やすなど、季節に合わせたセレクトも魅力的だ。
杉の木の扉やカウンターなど木を多用し、温かみを感じさせる店内には、合計10名用の一本杉のカウンター席と2人用の個室1室、そして地下には特別な個室(3名-8名)もご用意。
看板のない秘密めいた小さな隠れ家で、この地で生まれた唯一無二のイタリアンをぜひお楽しみいただきたい。
■アクセス
東京メトロ日比谷線「中目黒」駅から徒歩6分
東急東横線「中目黒」駅から徒歩6分