広島県廿日市市。世界遺産「厳島神社」のある宮島行きのフェリーが行き交う「宮島口」から、徒歩約8分のところに店を構える『AKAI(アカイ)』。観光地の喧騒から少し離れた丘の上にたたずむ、築80年の古民家をリノベーションしたレストランで、赤井顕治(あかい けんじ)シェフが、地元食材をふんだんに使ったシンプルかつ食べ手の心に響く料理を提供する。
赤井シェフは広島市出身。広島と福岡のイタリアンレストランで勤務した後、広島のワインバーで厨房責任者を務める。その時、フランス料理における皿の中の構成力に惹かれ、渡仏。パリの『Le Relais Louis XIII(ル・ルレ ルイ・トレーズ)』で約1年半修業し、広島県が主催する「ひろしまシェフ・コンクール」成績優秀者に選ばれるなど、めきめきとフランス料理のシェフとしての頭角を現す。3度目の渡仏の修業先、ヴァランスの三つ星レストラン『Maison PIC(メゾン ピック)』では、肉の火入れを任されるまでに。そして2017年、若き才能を発掘する料理人コンペティション「RED U-35」で見事グランプリ「RED EGG」に輝き、注目を集める。その後、ブライダル会場などで研鑽を積み、2019年5月、念願だった故郷・広島に自身のレストラン『AKAI』をオープンした。
「店名を自分の名前にしたのは、わかりやすく、簡素にシンプルに生きていきたいという自分の人生観や料理観を表したかった」という赤井シェフ。『AKAI』の料理は、焼きたて、作りたてが目の前で供されるライブ感あふれるもの。食材を見てからインスピレーションで料理を組み立てるので、定番メニューはない。コースは昼夜同じ、約10皿前後のおまかせコースのみ。食材は、トリュフ以外はなるべく輸入品を使わず、自分の手の届く範囲にある良いものを大切にする。例えば、広島・江田島市の大黒神島産の生牡蠣は江田島のオリーブオイルをかけて、窒息鳩のコンソメには世羅町「吉宗農園」で作るマイクロハーブを散らす。肉料理は北広島町「ふぁーむbuffo」の鶏の胸肉のロティ、デザートには上蒲刈島のレモンシャーベット。器は、江田島の陶芸家・若狭祐介氏の作品を、と広島愛がとまらない。さらなるこだわりは、〆のご飯ものとデザート。「日本のスタンダードとして誰でも知っているものを、人生史上もっとも美味しく提供することを目指す。そして最後に〝『AKAI』 のプリンまた食べたいね〟〝『AKAI』のハヤシライスをまた食べに来よう〟と言ってもらえるように」と目が輝く。アルコールはワイン、日本酒ご用意させていただきます。シャンパーニュと、白はブルゴーニュを主体にアルザス、ロワール、赤は主にブルゴーニュを揃え、グラスワインは常時3~4種類を用意。 ノンアルコールは数種類のお茶が用意されている。
店内はカウンター8席のみ。シンプルに、おいしさに必要なものだけで構成する『AKAI』の料理を、家族や友人と穏やかに楽しむもよし、週末は『AKAI』で昼食をとって宮島観光に出かけるのもまた粋だろう。さまざまなシチュエーションで『AKAI』の世界観を体感してほしい。
■アクセス
JR山陽本線宮島口駅 徒歩8分
JR山陽本線宮島口駅タクシー約3分
お車でお越しの方には、お店の前に無料駐車場をご用意しております。
※お店の場所が少し分かりにくいので、ご注意ください。グーグルマップの示す場所にありますが、小山を登ったところにある日本家屋で、山を登りきらないとお店の入口が見えません。
※お問合せのお電話はポケットコンシェルジュ(03-6450-5311)までお願い致します。