古都・京都の玄関口、JR京都駅からタクシーで15分。京阪線・京都市営地下鉄東西線「三条駅」から約徒歩5分。古美術店や呉服店が並ぶ静かな通りに『板前割烹 千花(ちはな)』はある。八坂神社から徒歩6~7分、鴨川もすぐ近くにある、京都らしい恵まれた立地だ。
「千花」は、1946年に、故永田基男氏が創業した板前割烹の店。世界的グルメガイドで2010年から9年連続 三ツ星を獲得。2018年に現在の場所に移転し、新たなスタートを切った。料理人のひとり永田恭規氏は、故永田基男氏の孫である。
料理はおまかせコースのみ。イチゴやマンゴーなど季節の果物と海鮮を組み合わせた『千花』名物の先付は、季節感と果物ならではの爽やかな酸味の両方を味わえると根強い人気だ。そして日本の四季を封じ込めた椀物。コースに必ず入れる生湯葉。白身魚は瀬戸内産に限定し、その他は昔からの取引のある錦市場などから臨機応変に取り寄せる。王道の日本料理と都会的でしゃれた料理との組み合わせが非日常感を生み出す。ワインはフランス産を中心に、日本酒は京都の地酒にこだわらず新潟・石川などから料理に合うものを揃えている。
カウンター8席、テーブル4名のモダンな店内は、くつろいで食事を楽しんでいただける
落ち着いた雰囲気。特筆すべきは食器類。古伊万里や有田焼、北大路魯山人などなかなか実際に目にすることの少ない貴重な器のコレクションがおしげもなく使われている。いつもより少し背筋の伸びるような特別な日を演出するのに、ここ『千花』はふさわしい。美食を味わう友人同士の会食や記念日デート、海外ゲストのおもてなしなど、さまざまなシチュエーションで重宝されるだろう。また、蟹やすっぽん、丹波松茸など、京都ならではの特別な食材の注文や、貸切会(12名)やワインの持ち込みなども事前の相談次第で可能である。京都の忘れられない食体験を『千花』で楽しんでみてはいかがだろうか。