東京・赤羽橋駅に程近い、麻布いーすと通り沿いに店を構えるのが日本料理店『せん心』。
店主の對馬 達也(つしま たつや)氏が料理と真摯に向き合い、腕を振う。對馬氏は都内の名店を経て、『銀座 うち山』で研鑽を積み、『馳創吼龍(ちそうこうりゅう)』の立ち上げにも携わる。そして2022年7月『せん心』をオープン。
店名の『せん心』は、四文字熟語「一意専心(いちいせんしん)」より。一つのことに注力し、誠心誠意尽くすという意味を込める。高級食材をただ山盛りにするのではなく、一つ一つの食材をていねいに、手間ひまかけてうま味を引き出す。さらには、お客様の声に耳を傾け、できるだけ要望に寄り添うべく尽力する。
そのていねいな仕事ぶりは、〆のデザートとして提供される自家製「黒ゴマの蒸し羊羹」で一目瞭然。黒ゴマを煎って擦り、蒸して包んでを繰り返しため出来上がりまで2日を費やす。「最後の一口まできちんと店で作ったものを食べていただき、また食べたいと思っていただきたい」という想いを込める唯一無二の逸品は、食通たちの舌を唸らせる。
北海道から鹿児島まで付き合いのある生産者や、長年懇意に信頼する仲買とのやり取りから、鮮度の良い食材を仕入れる。「作っていただいたものを、ありがたく使わせていただく」と、感謝の気持ちも忘れない。
日本酒は、店名と同じ読み方の新潟・朝日酒造「洗心」や、對馬氏の故郷である仙台「勝山」(縁・献)、 新潟「鶴齢」、山形「大山」といった銘柄を中心に25〜30種をそろえる。ラインナップは對馬氏が自身の料理を考えてバリエーション豊かにストックされているので、好みを伝えながらお任せをオーダーすることをおすすめしたい。国際線のファーストクラスで提供される高級茶「ロイヤルブルーティー」や、飲食店のみで取り扱われる「本気ジュース」等、ノンアルコールも充実する。
「友人の家に行く感覚で楽しんでいただきたい」というコンセプトの店内は、白木のL字型カウンター(8席)と、個室(2〜6名)も1部屋用意される。家族や友人、カップルといったプライベート使いや、ビジネスシーンでも、自分好みの料理を堪能できる日本料理店として『せん心』を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■アクセス
都営大江戸線赤羽橋駅中之橋口より徒歩3分