「串かつを世界へ」という想いのもと、パリ出店を見据え、大阪でいちばんの繁華街である北新地にて高級業態の串かつ店を試みたのが、『北新地 串かつ凡』。料理長は、大阪と姫路の日本料理店や芦屋の串かつ店などで修業を重ねた大谷健次氏。
そのこだわりは、高級食材をはじめ、幻の高級魚といわれるクエなどの新鮮魚介や、上質な野菜、さらには厨房器具、器にまで及ぶ。黒毛和牛の「シャトーブリアン」、潮の香り漂う「子持ち昆布 雲丹とキャビア乗せ」、ハンガリー産のフレッシュのフォアグラを使い、食感の妙も演出した「ズッキーニとフォアグラ」。にわかには串かつ店のものとは思えない贅を凝らしたメニューに、その志の高さが窺える。空間にセンスよく溶け込むヨーロッパのアンティーク家具、銅製の揚げ釜、そして器は特注の有田焼。そのすべてが、大谷氏のこまやかな美意識を語りかけてくるようだ。
供されるワインは、ソムリエがセレクトしたフランスやカリフォルニアのものが中心。日本酒や焼酎も揃っている。店内は、14席のカウンターと、半個室が2部屋(4席と5席)。日曜・祝日なら、お子様連れでも半個室で迎え入れてくれる。訪れるゲストは、接待、友人同士、カップルが中心。とりわけ海外からのお客様の接待に喜ばれている。
念願だったパリ出店も果たし、「串かつを世界へ」の志を大きく羽ばたかせた『串かつ凡』。その飛躍の起点となった『北新地 串かつ凡』で、従来の常識を打ち破る高級食材を惜しげもなく使った新次元の串かつの醍醐味を、その行き届いたおもてなしとともに、ぜひ堪能していただきたい。
■アクセス
大阪市営地下鉄四つ橋線「西梅田」駅南改札 C-72番出口より徒歩1分
JR東西線「北新地」駅 出口11-21番出口より徒歩3分