JR山手線・恵比寿駅から徒歩5分ほどの場所にある『鮨竹半 若槻(すしたけはん わかつき)』は、1995年から続く『鮨竹半』を、現在の店主・若槻剛史氏が2012年に引き継ぎ2017年6月に店舗移転(新店舗として)オープンした鮨店。若槻氏は16歳から鮨と和食の修業を始め、26歳で先代の門を叩いて以来、この道ひと筋に歩んできた鮨職人である。
若槻氏が目指すのは、季節感を大切にしながら驚きと感動を伝える江戸前鮨。魚は豊洲で目利きした魚介類を仕入れるほか、地元・島根から直送される食材。
おまかせのスタートは必ずその時期一押しの一貫を手渡しするところから始まる。前半は季節を感じられるおつまみから握りへ 先代から受け継いだ江戸前の仕事を軸に、『驚きと感動』が散りばめられた 若槻氏のこだわりと個性がキラリと光る内容。 お米は会津のコシヒカリ継承米氏郷を使い 水にもこだわりを持ち会津裏磐梯山の湧水を使用し、羽釜の釜で一気に炊き上げる シャリ酢は米酢・赤酢・柿酢の3種類をブレンドし、塩のみでキリッとした酢飯に仕上げている。
『驚きと感動』を大切にする若槻氏のこだわりは内装にも表れる。ビルの2階から、長く続くアプローチが、ゲストの期待感をわき立てる“舞台装置”となっていて、ゆったりとした空間のカウンターには鮨店では珍しい「栃の木」を使用。木を持重とした温もりのある内装で、本気で鮨と向き合うための入念なしつらえが整っている。
「恵比寿は、年齢も仕事も多様な人たちが集まるので、鮨を握りながら毎日、新しい刺激が受けられるのが楽しい」と語る若槻氏と、カウンター越しに会話を愉しめるのも『鮨竹半 若槻』の醍醐味のひとつ。鮨に寄り添う事を中心に選ばれた、こだわりの日本酒や白ワインを頂きながら、技と工夫が凝らされた鮨と純粋に向き合っていただきたい。
■アクセス
JR埼京線・山手線「恵比寿」駅、西口より徒歩5分
東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅2番出口より徒歩4分