京都駅から徒歩約5分。東本願寺のお堀の向かいにひっそりと店を構えるのが一つ星の日本料理店『京都 いと』だ。料理長の大河原 健治(おおかわら けんじ)氏が、ここでしか味わえない料理でお客様をもてなす。
大河原氏は、京都の三つ星日本料理店『吉兆 嵐山本店』で10年修業後、二つ星のザ・ウィンザーホテル洞爺の『あらし山吉兆 洞爺湖店』へ。北海道洞爺湖サミットでも腕を振るい、料理長に就任し10年間勤めた実力派だ。その後、京都に戻り、2019年3月の開店と同時に『京都 いと』の料理長として活躍する。2020年夏からは、大阪の二つ星フランス料理店で7年腕を磨いた野口 翔平(のぐち しょうへい)氏を副料理長に迎え、“和の献立に洋を合わせた日本料理”という『京都 いと』ならではのジャンルを確立し、人気を博す。
「この店は、和洋中とさまざまなジャンルの料理がつながる場所。そして食材と作家の器がつながる場所であってほしい。また料理人達が楽しみ、学べる場所でもあってほしい。また店名の『いと』は、つながる糸という意味もあるが、意図や愛しい・・・と各々の捉え方があっていいので、あえてひらがなにした。」と大河原氏は明かす。
食材は特に野菜にこだわり、ザ・ウィンザーホテル洞爺時代から付き合いのある北海道の農家や、長く知り合う有機野菜「長澤農園」ほか京都の農家などから直接仕入れ、“食べて驚く野菜”をテーマに極上の野菜料理を届ける。定番メニューは、九条ネギや卵黄、黒トリュフが入った、だしベースの「鴨のご飯」。椀は「地鶏のコンソメ」。カツオ節もだしとしてではなく、野菜と和えたり味付けの一つとして用いるなど、和と洋の共演が楽しい。
日本酒は、山形「十四代」や北海道洞爺湖サミットでも供された静岡「磯自慢」、新潟「八海山」など、名だたる銘酒を揃える。「響17年」「山崎12年」といった最高峰のジャパニーズウイスキー、少量生産で希少な北海道のワイナリーのワインも用意し、お酒の品揃えにも自信を持つ。
店内はカウンター席(8席)と、2階に個室(4名)を設ける。テーブルには、骨董から新進気鋭の作家のものまで、さまざまな器が料理を彩る。
ここにしかない空間と料理を、家族や友人、同僚、カップルなど大切な人と共有され、『京都 いと』とのつながりを楽しんでいただきたい。
■アクセス
京都市営地下鉄烏丸線 京都駅より徒歩5分